2017年 07月 03日 ( 1 )

故郷の蝶のこと

今日のブログはいつもと趣向が異なります。
太陽光発電の環境問題にも触れています。


載せるのは6月24日の画像。
実家での用事を終え、帰る前に立ち寄った故郷の場所のもの。

この日はジメっとすることが無い爽やかな晴天でした。
おそらく梅雨入りしながら爽やかだった最後の日でしょう。

遠回りしてアサマシジミやキマダラルリツバメを探す案もありましたが、運転疲れもあり近くとしました。


標高約1200mのこの場所は、春のチョウと夏のチョウが混在していた。


花はハルジオン。止まるチョウはたくさんのコチャバネセセリや羽化したばかりと思われるメスグロヒョウモン♂。



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決して珍しいチョウではない。でもハルジオンに夢中になっている姿をじっと見ているだけで、私は満足してしまう。

そりゃまだ出会っていないチョウにも会いたいし、ゼフィルスにも会いたいのですが、
こんな当たり前のようなチョウの景色こそが日常の喧騒を忘れさせてくれるのだ。

私はここ数年梅雨明けの頃に、この場所でチョウの写真を撮ってきた。
愛らしいゴイシシジミが迎えてくれる場所でありブログにも載せたことがある。
この時期は初めてとなる。


この場所の極近くにて、東京ドーム40個の面積に相当する大規模なソーラーパネルの建設計画がある。

長野県は環境影響評価(環境アセスメント)制度を改正して広い土地に建設するソーラーパネルを対象に加え、
この計画が最初の適用となった。

大規模な開発事業を実施しようとする事業者が、住民や関係自治体などの意見を聴きながら、
事業が環境に及ぼす影響について調査・予測・評価をし、より環境に配慮した事業とする事がこの制度の目的である。

ホームページを調べてみると、もともと地元の農業協同組合などが牧草地として使っていたが、
広大な土地の維持・管理がむずかしくなり、再生可能エネルギーの発電用地に転換することになったのが始まりのようである。
この地を管理する側にとっても
この地の近くにて農業を中心に生活する方々においても重要な案件だ。
今まで農業に使用してきた水質が変わったり、開発されたが故の水害が起これば死活問題となる。
近くには有名な避暑地もあり、観光地としての景観の上でも懸念されている。


私は故郷から離れて生活する身。これだけの事情を抱えた問題に安易な発言は書けない。

しかしながら諏訪の地はこういった事例には敏感だと私自身は自負してきた。

かつて、ビーナスラインが昭和八島ヶ原湿原、旧御射山遺跡を横断しようとした計画であったものを、
地元の有志が反対運動を展開して当初ルートから迂回させた。
この運動には母校の教員が率先していて、
その内容が新田次郎の「霧の子孫たち」に書かれた。
自然保護の原点となる出来事であったと学校では教わったものだ。

地元の次世代を担う若者達はどう考えているのだろう。
今、このアセスはどこまで進んでいるのでしょう。
地元だけの問題でなく、今後全国の同様な計画に対しても大きな影響を及ぼす事案だ。
安易な妥協にならないことを願います。



ああ、話が長くなりました。見たチョウの続きです。

私の思いを察したのか、ヒメシジミがペアで現れた。
この時期に故郷でヒメシジミを見るのは初めてだった。




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そうか、いつもは7月中旬の避暑地で会っていますが、この標高ならば今出ますよね。
でも元々諏訪は木曽の高原ほどヒメシジミが多い場所ではない。
ここは諏訪ではヒメシジミ発生の下限の標高なのかな。貴重なのは間違いが無い。


この昆虫は?カゲロウの仲間だと思うけれどちょっと気になった。

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帰る間際、ヒメキマダラセセリが得意そうにストローを伸ばしてるのが印象に残った。




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私有地ゆえ建設予定地には気安く入れませんが、
私も日本チョウ類保全協会会員の端くれでした。たまにその周囲は訪れてチョウを見守りたく思います。


この日2時間程度ですが建設予定地の周囲で出会ったチョウ。
1.スジグロシロチョウ
2.モンキチョウ
3.ウスバアゲハ
4.アサギマダラ(産卵していました)
5.ヤマキマダラヒカゲ
6.メスグロヒョウモン♂
7.クロヒカゲ
8.コミスジ
9.イチモンジチョウ
10.コチャバネセセリ
11.ヒメキマダラセセリ
12.ヒメシジミ♂♀


PS
昨日、別のSNSにて、
過去、この地近くでオオルリシジミがゴルフ場等の影響もあって全滅したことを知りました。
Fさんコメントありがとうございます。
Mさんシャアのほどありがとうございます。

長野県のwebサイトにアセスの状況が載っていますので加えておきます。


http://www.pref.nagano.lg.jp/kankyo/kurashi/kankyo/ekyohyoka/hyoka/tetsuzukichu/siga/siga.html

ものづくりの産業に関わる人間としても一言。
太陽光発電は消費者のニーズにより料金は今後も下がります。
競争社会の流れにて、メーカーは集約されるでしょう。
多くのメーカーが面積を広げて勝ち残る事に目を向けるほど自然は破壊されます。
結果経営破綻した際は、荒廃したパネルだけが残される。
自然は戻らない。
これはゴルフ場やスキー場よりもたちが悪いです。
早く手を打たねばなりませんよね。








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by MIYAKOUTA5040 | 2017-07-03 18:41 | 観光地とチョウ | Comments(12)