カテゴリ:モンキチョウ( 8 )

故郷にて新生チョウ そして雪

のめり込むようにシャッターを押していた。

ここのところ自然と触れ合う機会が無かったせいか、
飢えているように押していた。

枯茎が混じっていようが、写真の質がどうのこうのも関係なく、
オオイヌノフグリにイヌナズナに青い空。
その光景がやたら嬉しかった。



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コツバメやミヤマセセリ、
ひょっとかしてギフチョウにも会えるかも知れないこの日、
ほんとはそのポイントに出かけたかった。


実家に行く機会が増えた私。
気持ちを断ち切って早朝に三河を出て実家に向かった。

8:30に諏訪に到着した時点で道路沿いの温度表示は0℃。
新生チョウなんて見るの無理でしょー。


所用を済ませた後、近くの土手へ行ってみた。
気温も10℃を超えた。

雑草の花が咲く光景がなんとも気持ちが良かった。

オオイヌノフグリにイヌナズナ、小ばかににしたような名前がついていても
春の光を浴びた花は希望をくれるよね。

私はこんな環境で育ったんだとも思った。




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ありきたりのネコノメソウも有り難い。



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そんな光景を撮っていたら
飛んだよ、モンキチョウ。
嬉しかったねー。


撮れなくてもこの日諏訪でチョウが見られただけでもOK・・
なんて思っていたら、また飛んできた。
そりゃメス探しにモンキチョウも夢中なんでしょう。



止まった。




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故郷もチョウが飛ぶ春だね!


3月25日



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追加

3月26日、朝
諏訪は雪が降りました。
同じ場所で撮影しました。
前日とは大きく変わった景色です。


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モンキチョウは羽化してすぐに試練を迎えたことになります。
でも、きっと大丈夫。
この位のことでは負けないはずです。










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by MIYAKOUTA5040 | 2017-03-26 14:57 | モンキチョウ | Comments(21)

新生モンキチョウは ・・2017

ここ数日は寒い日もありました。
啓蟄にて飛び出した いきもの達も、どこかでじっとしていることでしょう。

春は一度にはやってきません。
ここ数年季節が進むのが早すぎるように感じていましたので、
私にとってはこの位の進み方のほうが春をゆっくり楽しめるのかな。

載せるのは今年初めてベニシジミを見た次の日の啓蟄のもの。


今は土筆が一番良い時期なのか、摘んでいる人も見られました。
沢山の土筆をマクロレンズで撮ると、
家族で記念写真を撮っているような気分になります。

「あー、前列左側から2番目の小さな子、母さんのスカートに隠れないで・・」



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田んぼの畦にはレンゲも少し咲いていました。





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一面に咲く頃にはもっとチョウも飛んでいるな、などと思いながら探しました。



ふと田んぼの雑草に目をやると、モンキチョウ。

今シーズンのモンキチョウとの出会いは愛を育む姿からとなりました。

お互い羽化したばかりで結ばれたのでしょう。




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日も高くなりカラスノエンドウが多い場所で飛び出しました。


タンポポで吸蜜。

ありふれたシーンですが、チョウも出始めの頃は嬉しくて撮ってしまいますね。




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まだモンシロチョウは飛ばなかった。今年は三河は遅いのかな・・



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近くに住むブログ仲間6名による写真展。明日から19日までです。



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私も土日は極力ギャラリーに居たいと思います。
お時間がありましたらお越しくださいませ。





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by MIYAKOUTA5040 | 2017-03-13 19:26 | モンキチョウ | Comments(16)

凍てつく寒さ 新生チョウはまだ見られない

立春も過ぎましたが先週半ばより寒波が続き、ここ三河は雪も舞いました。

2月11日
夜中に降った雪が一度溶け、明け方の冷え込みにて凍ったのでしょうか。
植物の葉の付け根には氷が乗っていました。



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オオイヌノフグリの花もこの寒さの中、花開かずに氷に冷やされていました。




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西尾市のいきものふれあいの里、この寒さではチョウは舞いません。

そういえば、昨シーズンは新生モンキチョウを冬の間に3回確認してます。
(昨シーズン画像再掲)



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ちょうど一年前の今日、新生モンキチョウが見られた理由を気温から推測しブログにしていました。今年見られないことを、昨年の推測より検証しておこう。
http://miyakouta.exblog.jp/25359176/

昨年示したグラフに今シーズンの気温を破線で加えてみました。




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私の推測は
「11月に9℃を超える日が続くと、卵から幼虫や蛹へと成長を続ける。
12月以降に数日続く暖かな日があると、一部は羽化し、真冬でも新生モンキチョウは見られる。」でした。



うーん、当たっていたどうか、明確なことを言うレベルには無いですね。でも、11月10日以降の気温を確認すると、昨シーズンは9℃を上回る日が2週間も続いているのに対し、今シーズンは少なく変動も大きい。

12月の第2週、昨シーズンは異常に暖かかった事がよく分かります。
今期の最高気温より前期の最低気温は上回る日が続いた。
昨シーズンの記録的な暖冬とはこの時期を指すのだろう。

食草に関しては、観察の限りではシロツメグサは昨年とあまり変わらないのですが、カラスノエンドウは昨年のほうが青々として多かったように思います。
いきものふれあいの里のモンキチョウの食草は、カラスノエンドウが主なのかな。
引き続きもっとしっかり確認して行きたく思います。


この日、寒い中我が家の敷地にテングチョウが飛んだ。
庭の畑に止まったはずだが綿密に探しても見つからなかった。側溝の蓋の下にでも隠れたのかな?

まだまだ新生チョウを見るのは先のことか・・ブログの更新も難しいシーズンです。








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by MIYAKOUTA5040 | 2017-02-14 19:52 | モンキチョウ | Comments(12)

コーヒーブレイク 新生モンキチョウと気温

各地で春一番が吹きましたが、私のブログはこの冬をまとめたもの。

チョウばかりを見つけていたこの冬、少しは息抜きをせねばと海岸沿いの喫茶店へ家内と出かけました。(2月初旬)
薪ストーブの火が赤々と燃え、心地良い暖かなスペースで、海を見ながらちょっと休憩。



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ついでにチーズケーキセットも注文してみる。こんな休日を過ごすのは久し振りだな。



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といつもと違うブログの出だし。



この下に続く内容もいつもと違う。


この冬に、新生モンキチョウを3頭も見るなんて、いったいどうなっているんだろう。5年間観察していてこんなことは初めてです。
暖冬の影響と勝手に思ってはいるものの、気温との関係をちょっと整理したくなった。

コーヒーを飲みながらまとめたい、と言ってもお洒落な店じゃなくて、家で気温のデータと睨めっこです。

なぜこんな冬にモンキチョウは羽化してしまったのか。
自分なりに推測してみた。

ただ、今までチョウの研究なんてしたことは無いので、あくまで素人ならではの推測に過ぎません。



モンキチョウの下調べを原色日本蝶類生態図鑑で行うと

・成虫の出現回数は北海道や東北では年2~3回、本州中部では3~5回、九州南部では5~7回と推定されている。
・冬は2~3齢幼虫の状態で越冬する。夜から朝にかけては食草の根際や茎の下部に降りているが、日がのぼって気温が上がると少しずつ動き、正午近くに摂食する
とある。

これよりモンキチョウの卵から成虫に至る活動は、気温に大きく影響すると推測できる。

また、いろいろなホームページで春や夏に飼育した記録をみると
おおよそ卵から羽化までの期間は3週間から1ヶ月。
成虫の寿命は2週間から1ヶ月(エビデンスは無い)とあった。


こんな情報を元に

1)成虫として出現するために、卵、幼虫から成虫へと活動する気温を推測する。
2)今シーズンの冬の気温の推移から、新生モンキチョウに出会った時期に羽化する理由が付くか推測する。

を行った。

気温のデータは、西尾市いきものふれあいの里のデータを持っていないので
AccuWeather.comで西尾市の2015年11月から2016年1月の気温、および過去からの平均気温グラフを代用した。

以下結果を1枚にまとめた。


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1)については、例年モンキチョウが西尾市ふれあいの里で見られる最後の時期、11月末より成虫の寿命(推定平均3週間を適用)を遡り、過去の平均気温から推定してみた。

その結果、例年最後に羽化する11月10日近辺の平均最低気温は9℃、平均最高気温は16℃となった。
これより高い気温が継続すれば、卵から成虫までのサイクルを繰り返すことが予想される。
冬でもこの気温を越える期間があれば、ある確率で幼虫は2~3齢にとどまらず、5齢を経て蛹、そして羽化するのではないだろうかと考えた。

2)については、新生チョウを確認した日を矢印で示した。

その結果次のことに気が付いた。

11月6日から11月24日の期間で、最低気温が例年の平均最高気温に近い値で何日も推移していた。
この期間にて2~3齢にとどまらず、成長を続けたのではないか。
また、12月中旬にも、10℃を超える日が6日間続いている。
例年は昼から摂食する幼虫達が、朝早くから摂食し、成長していたと考えられる。

新生チョウを確認した3回とも、当日は寒く感じたが、確認する1日から3日前には最低気温が9℃を超え、最高気温も15℃近くまで上がっている。
おそらくこの頃に、新生チョウとして羽化したと考えられる。


最初にお断りした通り、あくまで素人の推測。
また、西尾いきものふれあいの里の他の要因(食草、日当たり、DNA)も重なっていることと思う。

検証していくには、気候とチョウの数の関連を示すような地道なモニタリング、
飼育による温度要因調査、食草との関連等が必要になる。
さて、どうしたものか・・


長いブログになりました。
コーヒーもすっかり冷めました。
ここまで読んで頂けた方には感謝です。


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暖冬の影響を追った冬でした。

少し、春のチョウが出現するまで、私も他の事にも興味を持ち、充電したいと思います。

MIYAKOUTA









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by MIYAKOUTA5040 | 2016-02-14 16:01 | モンキチョウ | Comments(18)

1月末の新生モンキチョウ

この時期は例年ですと、チョウの話題も乏しく、他の自然や家族サービスに精を出しています。

しかしこの冬はすぐにチョウを目にしてしまいます。
今回もまたモンキチョウの話題となります。

花はオオイヌノフグリ。
今までは日中も蕾の状態でしたが、ここにきて花が咲き始めました。
これからは、地上に青い星を散りばめたようにこの花が咲いて、
昆虫達が訪れるようになるといいね。



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1月31日
いつものふれあいの里の土手に咲く花を眺めていますと、吸蜜するオスのモンキチョウがいました。

翅はまだ痛みがなく、新生チョウのようです。
ホトケノザの花にぶら下がってしがみ付くような姿が愛らしい。



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そりゃ寒いよね、と近づくと逃げて枯葉の上に止まります。

黄色い翅に、外縁や頭の毛、そして脚までが淡いピンク色。
このチョウほんと綺麗だよね。



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それにしても、1月末なんかに羽化をして。まだ寒い日もあるのに。。

前の仲間のように、メスが羽化するまでじっと待つのだよ。。



この冬この場所で見つけた3頭目の新生モンキチョウ。
やはり異常なシーズンです。
どうしてこんな時期に発生したのか、今までの新生モンキチョウを整理したいと思います。










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by MIYAKOUTA5040 | 2016-02-07 19:08 | モンキチョウ | Comments(16)

物語のつづき・・ 真冬の交尾

この物語は昨年の12月19日にスタートする。
その後1月1日に繋がり、1月9日と続くこととなった。
(詳細は 12月27日1月6日1月17日付けブログにて)

まさか12月に新生モンキチョウ♂に会ってブログにした後、こんな展開になるとは思ってもみなかった。


1月9日。
新年になって羽化したと思われるメスのモンキチョウに出会う。
真冬の吸蜜はことのほか美しく感じた。


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同じ土手にて12月に生まれたオスを探すも見つからず、もうこの世にはいないのかと駐車場に戻ろうとした時である。

私の視野の片隅にオスが飛んだような気がした。

引き返すのを止めてもう一度確認すると、

あっ、翅ボロ・・オス。


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生きていたんだ! 
寒い日もあっただろうに孤独に耐えて、生きていた。

12月19日に初めて会ってから21日間経ったことになる。

私が想像していたよりチョウは遥かに逞しかったのだ。

モンキチョウの成虫の寿命は2週間から1ヶ月程度と聞く。
いくら暖冬とはいえ、気温のストレスは相当厳しいはず。
そんな状況でも羽化したら寿命を全うする、素晴らしい能力を秘めていそうだ。




吸蜜もいいけれど、あっちに綺麗な娘がいるよ。
さあ、飛べ!


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期待とは裏腹に、オスはなかなかメスに近づきません。
メスもたまに飛ぶのですが、ヒメオドリコソウでの吸蜜に相変わらず夢中です。

 
同じ土手で飛ぶのですから、お互い存在には気が付いているはずなのですが・・


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そっと遠くから土手の様子を見守り続けました。

オスはメスから10mくらいまでの距離に近づくのですが、そこからまた離れる軌道が何回も続きました。

オスを見つけてから1時間以上経過した12時47分。
また同じ軌道を飛んでいた時、一瞬メスが飛ぶやいなや草叢に2頭が絡んで落ちた。



2頭が固く結ばれるまで待ちました。



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真冬の中、オスは孤独に耐え、ついに一頭のメスに出会い、オスとしての役割を果たした。
寒い中羽化してしまったメスも、抵抗することなく受け入れた。

チョウが子孫を残そうとする潜在的な能力は凄い。


その後寒波が押し寄せた。
今日は雪も積もった。

今シーズンの暖冬の影響を、12月より身近なフィールドで観察し、私が確認できた新生チョウはこの2頭のみ。
このチョウ達の子孫が残るのかどうかは定かではないが、
今回のオスの成虫の生命力を見るにつけ、子孫はきっとこの地に生き続けると信じたい。


暖冬に発生してしまった新生チョウ。
自然の中の小さな生き物の世界はあまりに劇的だった。











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by MIYAKOUTA5040 | 2016-01-20 19:56 | モンキチョウ | Comments(18)

物語のつづき・・ 新生モンキチョウ


暖冬の影響で冬でもチョウは飛び、翅を広げていましたが、寒波が訪れ越冬するチョウ達には厳しい気候となりました。

元気なのはダイサギ。逆光での羽の白さが際立つ。


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寒波が訪れるちょっと前の1月9日のことです。


12月に新生のオスのモンキチョウを見つけ、そのチョウが元旦に翅ボロで現れ、
寒い中ホトケノザで吸蜜をしていた。その8日後。


同じいきものふれあいの里にて、私はまた新生モンキチョウに出会った。

駐車場を降りてすぐ、チョウが飛んで止まるのを見た。
前回の翅ボロのオスかと思ったら、翅に傷みがない綺麗なメスのモンキチョウ。
まちがいなく新年になってから羽化したものだ。

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私に驚いたように飛んでは止まる。

あやめ池の淵の斜面にて、翅に日差しを当てて温まるように体を傾けた。
メスらしい白っぽい黄色を透かしてくれた。

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そうだ!
オスを見た土手に連れて行ってあげよう。

このチョウの背後に近づくと飛んで、50mほど先にある土手にたどり着く。
メスは私が怖かったのか、草の中に隠れ、見失った。


しばらく別の場所で散策し、もう一度土手の周りを歩いた。
羽化したばかりでお腹がすいているのでしょうから、きっと吸蜜しているはずです。
この時期に僅かに咲いている花を探した。

いた!
真冬の逆光での吸蜜の姿はことのほか綺麗に感じた。

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この土手にオスは、あの12月に生まれたオスはもういないのだろうか・・


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そんなことを感じながら、駐車場に戻るため土手に背を向けた。

私の視野の片隅にオスが飛んだような気がした。。








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by MIYAKOUTA5040 | 2016-01-17 16:40 | モンキチョウ | Comments(16)

越年モンキチョウ 

年末年始の休みも終わり仕事が始まった。
今週も後半は寒くなるとか。

この休みは異例な暖かさだった。各地から梅の便りが届き、春の訪れも例年より早くなるように感じる。


載せるのは元旦のもの。
ノゲシはほぼ一年中咲いているから、あまりこの暖冬とは関係ないのか。。
花と綿帽子が同居した姿がやけに綺麗に感じた。

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テントウムシも暖かな日差しでわさわさと葉の上を動いた。


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キタキチョウの越冬の姿を観察後、車に戻ろうとしたときのことである。


一頭のチョウが飛んだ。

土手の斜面に止まるのを見て写真を撮った。

オスのモンキチョウ。。


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このチョウ、12月19日に見たチョウだ。

12月19日に撮影した写真。
この時はあまりに翅が綺麗で羽化して間もないように感じた。


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ここで越冬しないチョウが越年するのを初めて見た。

そんな事よりあまりの衝撃的な翅の傷みに、胸が熱くなった。
年末もこの日も、仲間のモンキチョウは見ていない。
おそらく羽化してから、仲間が一頭もいない状態で一週間を過ごしたのだ。
孤独に耐えたんだよね。。



再び飛んでホトケノザの花に止まる。
口吻を下ろし、蜜を吸った。
おそらく残りそう長くない寿命の中で渾身の吸蜜なのかもしれない。


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しばらく吸ってから再び飛んで私の視界から消えた。



この休みの期間中、見たチョウの中では一番印象に残った出来事であった。







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by MIYAKOUTA5040 | 2016-01-06 19:12 | モンキチョウ | Comments(18)