カテゴリ:八重山のアゲハチョウ( 3 )

亜熱帯多雨林の中の吸水姿

11月に入った。
八重山のチョウのブログも今回を含めて残り3回となりそうだ。

西表島のリュウキュウウラボシシジミが生息する林道を歩いた後、
場所を変えてアダンやヒカゲヘゴが生茂る亜熱帯多雨林の中を歩いてみた。

セミだけでなく怪鳥が奇妙な声で鳴き、蛙の声が響く。
自分の足音が周りの生き物達の鳴く音にかき消され聞こえない。
川沿いではイノシシが暴れた跡かと思う地面や、これはひょっとしてイリオモテヤマネコの糞?なんて思うような物も見た。



暗い。それでも時折太陽の光が届き、その中で咲くハイビスカスは美しい。



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こんな中だからこそ、生息しているのだ思われるチョウもいた。


シジミチョウも日向の場所に多かったルリウラナミシジミからアマミウラナミシジミに生育環境が変わった。




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暗い場所から日が射す葉に止まった。



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翅も開いてくれた。



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20mほど離れた日差しの中でチョウが翅を広げた。

初めて見るコノハチョウ。思っていたより大きなチョウだ。うっそうとした中で生息しているんだと納得。



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そうか、亜熱帯多雨林の中でも日差しのある場所はチョウにとって憩いの場所となるんだ。
そう思いながら歩いていたところ、なにやら暗い地面の上で少しだけ動いている物体がいた。


近づいてみるとチョウの吸水だ。

クロアゲハ。
ずいぶん本州で見慣れたクロアゲハより小さく地味だ。尾錠突起も短い。
沖縄諸島八重山諸島に生息する亜種だ。




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その隣に大きなヤエヤマカラスアゲハ。
不思議とこちらはカラスアゲハの名前で束ねていない。
近似の別種ということになる。表翅に散りばめたような緑色が魅力的だ。



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写真より実際は暗い場所での吸水だった。カメラの感度のおかげで何とか翅色が再現できていると思う。




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イシガケチョウも日陰で吸水。八重山の秋を感じる光景だった。




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暗い場所での吸水。八重山に住みなれたチョウにとっても暑いのでしょうか。
亜熱帯多雨林の暗い場所もチョウには必要なんだ。


ふと見上げれば、ハマセンダンの木の上に綺麗な青空が覗く。
そこにスジグロカバマダラが舞った。





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生茂る木々の中のチョウ達も、こんな綺麗な空を見ながら生息しているんだ。

光できらきらと輝く葉っぱと舞うカバマダラが、やけに眩しく感じた。


10月11日 西表島





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by MIYAKOUTA5040 | 2016-11-04 21:06 | 八重山のアゲハチョウ | Comments(10)

石垣島 日常的チョウの風景

今回の八重山の旅、
がつがつとチョウを追い回すことなく。ゆったりとした気持ちで撮りたい。
花に癒されているようなチョウに私も癒されたい。
そんな気持ちで歩きました。
もちろん会った事の無いチョウに会う楽しみはありましたので、後々載せますが・・


花に癒されている光景、
私がイメージしたのは南国の花との組み合わせなのではなく
むしろセンダングサにアゲハが止まる姿。

まだチョウの写真を撮ることのなかった頃、波照間島の牧場沿いで
のんびりとこの花に止まる姿を見た記憶が強いからだろう。


そんなイメージにぴったりの光景、
今回撮った中ではベニモンアゲハかな。
沢山見かけるチョウですがほのぼのと吸蜜する姿に、来て良かったと思ったよ。



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翅を羽ばたかせているような光景を写真にしたほうが心情的には合っています。



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前回の旅で裏翅の模様にも表翅の瑠璃色にもすっかり惚れてしまった、
このチョウも健在。

ルリウラナミシジミ。
本土のウラナミシジミとは全く趣きが異なる。小さくてとにかく可愛い。
表翅の瑠璃色を今回も撮れなかったのはなんとも残念。



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センダングサの蘂に脚をちょこんと乗せて、この仕草が好きだ。



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初日は早暗くなってきました。
本土にもいるルリタテハがじっと翅を閉じたまま動かなかったのが印象的でした。



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10月9日 石垣島




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by MIYAKOUTA5040 | 2016-10-17 18:51 | 八重山のアゲハチョウ | Comments(14)

八重山の黒いアゲハ達

サンダンカ。
南の島を代表する花のひとつ。あちこちの路上に並んで植えられていました。
星型の赤い花が情熱的です。

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この花にはヤエヤマカラスアゲハが訪れていました。

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なかなか表翅を見ることが出来なかったこのチョウも、12日の林道散策の際に暗がりで止まり、翅を広げてくれました。

緑の鱗粉を一面に散りばめた姿は、印象に残った一枚だ。

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ジャコウアゲハ。
頭の天辺まで赤色でしたので、違う種類かと思いました。

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シロオビアゲハ。
この帯の白色は蛍光が強そうですね。
きっと暗い場所でもチョウ達は紫外線に励起された発色を見つけることができるのではないだろうか。

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ベニモンアゲハ。
こちらはジャコウアゲハの朱色とシロオビアゲハの白さを同居させたようなチョウですね。

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同行のチョウ友さんの手と飛んだ直後のベニモンアゲハです。
チョウ友さんは八重山8回目の撮影とのことですが、今回は全て広角レンズで頑張っておられました。
私の姿もたくさん写っちゃったことでしょう。ごめんなさい。

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ごくごく普通に見られる八重山のアゲハですが、初めての私には新鮮でした。
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by MIYAKOUTA5040 | 2014-10-20 21:17 | 八重山のアゲハチョウ | Comments(14)