カテゴリ:八重山のタテハチョウ( 8 )

切り絵のような翅 ヒメアサギマダラ

サトウキビ畑の道を小さなトラックが水をこぼしながら走る。
遠くに海が見えて空は青く浮かぶ雲は白い。

景色からはのんびりとした生活感が伝わって来ますが、西表島ではごく一般的な光景のでしょうね。
住む場所も変われば人の性格も変わってくるよな。
そんな事を思いながらレンタカーを返す場所に向かいました。



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鬱蒼とした亜熱帯多雨林の場所を離れ長閑な風景に出会うまでの道では、
センダングサにスジグロカバマダラが止まり、時折タテハモドキが舞いました。
気持ちもまた穏やかなものに戻ります。


タテハモドキは翅開く姿を撮らせてくれませんでしたが裏翅もエキゾチック。
10月の中旬で夏型なのに翅に痛みがないのも八重山ならではのことでしょう。



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ふとオレンジ色が目立つチョウの中にまだら模様の翅を見ました。
裏翅を閉じた翅からも、これがリュウキュアサギマダラでもアサギマダラでもないことが分かります。



ヒメアサギマダラ。
もともとは迷チョウだったものが定着したとのこと。



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翅を広げました。



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黒に近い褐色の線と白の組み合わせの翅。

センダングサに止まった状態でぱっと開いてくれた。
まるで真っ白な紙の上に、黒い切り絵を置いたような色合いだ。



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少し翅を鈍角に反らせた。



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ここまで翅を反らせて上向きに止まると、まるでアニメのスケッチのように見えた。




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アサギマダラやリュウキュウアサギマダラと違った黒と白の魅力。

なにか日本人の和心を掴んだような粋な井出達だ。


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そういえば、西表島にはこんなトンボもいたっけ。
コナカハグロトンボ。

会った時、思わず和竿!(釣竿)と言ってしまったよ。


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10月11日 西表島








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by MIYAKOUTA5040 | 2016-11-07 19:02 | 八重山のタテハチョウ | Comments(14)

南国の裏翅に雪色・・

八重山の林道。蒸し暑い中を歩く。そんな時にちょっとした小さな花に目を奪われる。


チリメンナガボソウ
南アメリカ原産の帰化植物のようですが、汗だくな私にとっては涼しげな紫色が心地良く感じた。



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暑い中、日陰にて飛ぶチョウはありがたい。
八重山のジャノメ達は今回も魅せてくれた。

本州のウラナミジャノメと似ているが、やはり八重山での魅力は裏翅に白い色が混じることだろう。
その色はなにか雪を連想してしまう。薄雪が降ったような景色かな。



ヤエヤマウラナミジャノメ

少し翅は傷みながらも白い小さな花に止まった。
花はクロミノオキナワスズメウリだろうか?



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白い帯状の翅はマサキウアナミジャノメ。

今回会えたチョウはその白さがはっきりしていてほんと美しかった。
雪色はゲレンデの白さかな。
ならばジャノメ紋はゲレンデを照らすライト。


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表翅はこちらで見るヒメウラナミジャノメよりも色が濃く感じる。




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ほんと白いよね



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南国で雪を連想する。やはり暑かった中で涼しさを求めていたのでしょう。

それにしても、きれいな南国のジャノメチョウだ。


10月11日 西表島





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by MIYAKOUTA5040 | 2016-10-27 19:26 | 八重山のタテハチョウ | Comments(12)

ハマセンダンはチョウの楽園だ

ここ数日は暑い日となりました。

八重山も暑かった。日差しはそれほどでもないものの気温は30℃だった。
そんな中、主に歩く場所は木が生茂る林道となった。

幹に花実が付くギランイヌビワ。この植物に会うと南に来たなと実感する。


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ナナホシキンカメムシが飛び出した。

前回は集団での姿が見られたが、探す場所を間違えたのか、今回は単独の姿です。
この光沢のある緑色の輝きはエキゾチックだ。脚まで紫や青に輝く。




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林道でも下草が豊富な明るい場所ではオジロシジミが飛んでは止まる。
穏やかな色合いが心地良い。


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可愛いシジミチョウとなると下ばかり見ることとなるが、上もきちんと見なくては。


生茂る木の中、抜きん出て陽を浴びるハマセンダンには沢山のチョウが訪れている。
大きな木に飛び回るチョウの数と種類の多さは、まさに楽園だ。

花に次々とチョウが止まっては飛ぶ。


ミカドアゲハ、こんなにいるんだ。
愛知でも見ているが、表翅がもっと青く南国情緒たっぷりだ。



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ツマムラサキマダラ。

止まった時の表翅の紫色は見られなかったが、ふわりと飛んだ。



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ヤエヤマイチモンジ。黒地にシンプルな太い白線模様は凛々しかった。



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コウトウシロシタセセリ。後翅の白さに気持ちが吸い込まれそうになる。



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タイワンアオバセセリもオキナワビロードセセリもいっぱいだった。



そして圧巻はオオゴマダラだろう。

悠々と飛ぶと辺りの空気が静かに動いた。



木の天辺に止まる。



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別の個体が日陰に止まる姿にもおおらかさを感じる。



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たくさんのチョウが生き生きと過ごす。やはり八重山の環境は偉大だ。







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by MIYAKOUTA5040 | 2016-10-20 20:06 | 八重山のタテハチョウ | Comments(18)

ふと八重山へ

急に気候が変わり朝晩は寒さすら感じるようになりました。
そんな中、休みを取りました。

勤務先が勧める年1回の数日間の有給休暇。
業務負荷の少ない日を選んだのは寒くなる数日前でした。

季節の変わり目、チョウも少なくなる時期です。長距離運転をして探索する気分にはなれませんでした。

ここのところ週末は実家との往復が多く、少し疲弊を感じていたのかも知れません。

休みの初日が終わってからです。ふと八重山に今から行けるだろうかと調べました。


安い!直前ですとこんなお得な航空便があるんだ。

宿はどうでしょう? 幸い手頃な値段の宿が一部屋空いています。

レンターカーは? 少々高めですが1件だけ取れます。世間が連休の中ですから取れること自体が不思議なのかも知れません。

天気予報は? 予定する日数の半分は雨。
もともと雨男ですがチョウにはそれなりに出会えています。特に八重山はあまり心配いらないはずです。


家内の了解が取れました(感謝!)。
空港へのアクセスが近いことも幸いしました。


前日の夜7時半に決めて、次の日の午後、私は石垣島にいました。

八重山は2回目。今回は一人旅。

何気なくレンタカーを止めたサトウキビ畑脇。出迎えてくれたのはスジグロカバマダラ。
この地域でおそらく最も多いチョウでしょう。
ふわりふわりと旋回しています。私の腕でも飛翔写真が撮れました。



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この旋回の理由、愛を得るための行動だったのですね。下に止まっていたメスに求愛行動です。



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そして結ばれる。



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かくして八重山の旅が始まりました。


10月9日 石垣島



しばらく八重山のチョウを載せながら、身近な話題を途中で織り交ぜたいと思います。悪しからず。















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by MIYAKOUTA5040 | 2016-10-13 19:03 | 八重山のタテハチョウ | Comments(16)

また迎えてくれるかな

八重山に向かったのが10月10日。今日は11月9日。
八重山のチョウのブログを載せて一ヶ月が掛かりました。
今日で載せられるチョウが終わります。

タヌキノコマツナギ。
この花にはタイワンヒメシジミが来るとか。
残念ながらタイワンヒメシジミには会えませんでしたが、
この花をシリーズの最後に持ってきたのは、またの機会の楽しみを込めて。。

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台風の影響でたいして撮影できないかと思っていましたが、たくさんのチョウに会えました。
何時行っても普通に会えそうなチョウ達が、次回?も迎えてくれることでしょう。

どのポイントでも見かけました。スジグロカバマダラ。

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思ったより数は少なかったけれど、カバマダラも綺麗でした。

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リュウキュウミスジ。
身近にて見るコミスジに似ていました。

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リュウキュウアサギマダラ
こちらも毎日見ることができました、ふわふわと飛んで見ていて気持ちが良いです。

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アオスジアゲハも元気に飛び回っていました。
本州と差は感じられませんが、飛んでいる周りの植物が違うと別のチョウのように感じました。

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最後は台風の影響も去った14日、
バンナ公園のオオゴチョウの花に来て綺麗に翅を開いてくれたタテハモドキ。
裏翅から夏型だとわかりますが、傷みの無い翅がこの旅の最後を飾ってくれました。

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改めてガイドさん、チョウ友、そして八重山の環境に感謝です。

このシリーズをブログで12回を費やしました。
取り上げたチョウを数えたら42種類、初めて撮影した種類は35種類でした。

確かに八重山はチョウの宝庫でした。
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by MIYAKOUTA5040 | 2014-11-09 08:14 | 八重山のタテハチョウ | Comments(18)

異国情緒漂い

10月27日。木枯らし1号が吹きました。
風が冷たく秋も晩秋へ突入したということですね。

ちょうど2週間前の13日。台風が本州を通過している頃、悪天候であった八重山もようやく晴れました。
八重山と言ってもこちらに来てからは、石垣島だけでチョウを探していたのですが、この日は変える飛行機の便の変更を空港でした後、半日だけ西表島を訪れました。

港にてモンパノキが実をつけていました。
団子状の実を見ると、花の季節も訪れたくなります。

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チョウ友さんのお勧めの場所へレンタカーで向かいます。
当日取れたレンタカーは軽自動車で、いつ止まってもおかしくないようエンジン音でしたが、まあ贅沢は言えません。
主要道路は1本ですからナビなんか要りません。

私はこの地での撮影が初めてですからどんなチョウでも見られれば嬉しい状況ですが、チョウ友さんお気に入りのチョウはタイワンキマダラと言う事で会いに行きました。

タイワンキマダラ。
とある路地でそのチョウは止まりました。
決して派手ではないのですが、表翅の薄黄、薄黒、薄茶色の絶妙なコントラストに惚れ惚れです。
日陰にちょっと日が差し込むことで、翅により強いインパクトが出ました。

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小石の多い道に止まってもちょっと光に浮かんだ感じがいいです。

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近い場所でチョウ友さんが見つけたマダラチョウの仲間。茶色の少ない個体です。暗い中の撮影で詳細は不明ですが、何でしょう?
ヒメアサギマダラに思えました。

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こちらはツマムラサキマダラのメスですね。

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場所を変え、サトウキビ畑脇に飛んできたオオゴマダラ。
飛ぶ姿は本州の温室でみる雰囲気を遥かに超えた優雅さでした。

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この場所でこの日最後に見たのは、アオタテハモドキ。
土の上でちょっと残念でしたが、是非見たいと思っていたこのチョウに会えました。
エキゾチックです。

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半日でしたが、異国情緒のあるチョウを身近に見ることができて満足でした。
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by MIYAKOUTA5040 | 2014-10-28 05:35 | 八重山のタテハチョウ | Comments(14)

八重山のヒカゲやジャノメ

10月10日から14日に撮影した八重山のチョウ、まだまだ有ります。ほんとチョウの宝庫でした。

林道を歩くと、ある樹木の幹から実が付いていました。
ギランイヌビワ。
オオコウモリの好物のようです。

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今回はヒカゲやジャノメの仲間を乗せます。

シロオビヒカゲ、
ガイドさんに見つけていただきました。
眼状紋の色が薄く、白い帯がしっかりしていました。いつも見ているヒカゲチョウやクロヒカゲとは模様も翅の形も異なります。

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ウスイロコノマチョウ。
三河ではクロコノマチョウは見られますが、ウスイロコノマチョウは見られません。初めてです。
眼状紋の大きさがクロコノマチョウより大きいですね。

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リュウキュウヒメジャノメ。
こちらも白い線がはっきりとしていて、綺麗でした。

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マサキウラナミジャノメ。
後ろ翅の白い帯がお洒落です。

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ヤエヤマウラナミジャノメ。
この時期ならではとのことでした。

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何れも白い色がちょっと強調されたところがこの地域の特徴のように思えました。
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by MIYAKOUTA5040 | 2014-10-25 20:43 | 八重山のタテハチョウ | Comments(16)

地色を生かす

こんな木を見ると、ずいぶん南に来たのだなと思う。

もう10日近く前のこととなり、慌しい日が戻っていますが、不思議と訪れた八重山の印象は褪せない。
この木はヒカゲヘゴでしょうか。大きなシダ植物だ。幹の楕円形の模様が良い感じだ。

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植物が育つ環境が異なるからでしょうか、やはりタテハチョウやマダラ系のチョウも本州とはまた違った趣きです。

イワサキタテハモドキ
迷チョウ扱いのようですが、たくさん見られました。
茶系の地色に同系色の濃淡のみで表現したような低コントラストの翅でした。

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ツマムラサキマダラ
表翅の青紫色があまりに綺麗で見とれました。
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裏翅の姿。ひっそりと暗い場所で目立たないように止まっていました。
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ヤエヤマムラサキ
茶褐色の翅の地色の中に白い斑紋が目立つことなく並んでいるところが印象的でした。

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地味な翅色の中に、ちょっとしたアクセントが綺麗なチョウ達でした。
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by MIYAKOUTA5040 | 2014-10-23 21:28 | 八重山のタテハチョウ | Comments(14)