カテゴリ:野草( 36 )

森の妖精

実家近くにもこの花の咲く場所があると知ったのはこの夏のこと。
標高も高い場所なので咲く時期もやや遅いようです。

レンゲショウマ(蓮華升麻)

キンポウゲ科のこの花は、森の妖精と呼ばれているらしい・・





深山ならではの霧の中の出会いとなりました。



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少しずつ晴れてくるのを待って・・





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蕾もあれば散った花もあって、深山の森の妖精は少し儚さも併せ持つのかな・・



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近づける距離ではありませんでしたが
マクロレンズでも撮影。少しだけ光りを玉ボケに・・


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久し振りにじわっとした野草との出会いを噛み締めながら歩く。




しばらく歩いた笹の覆う場所にて出会ったのがゴイシシジミ。

アブラムシを捕食するこのチョウですが
こんな日はこのチョウだって森の妖精に見えてしまう。



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深山では今年最後の発生時期なのでしょう。



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笹の葉の照り返しを受けて、表翅もやや紺色を帯びた。



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風が吹き、笹が音を立てた。

晩夏。森も生きていると感じる瞬間だった。


8月27日







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by MIYAKOUTA5040 | 2017-09-03 18:02 | 野草 | Comments(14)

白いコマクサの花 高山のツバメシジミ

タカネヒカゲ発生の時期、八ヶ岳では色々な花が咲く。



高山植物の女王コマクサ。

以前見た大雪山系のコマクサよりも、八ヶ岳のコマクサは小さく、花の色が淡いものが多かった。




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岩場を選ぶように咲く風情には、他の植物との同居を許さない誇りを感じます。

でも実際近づいて見れば花の形はハートに近いのです。女王は可憐だ。




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白いコマクサの花に出会えた。白い女王は清楚、清楚!





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コマクサを眺めていたら一頭のシジミチョウが止まりました。


えっ、ツバメシジミ。標高は2600m。こんな高山にいるんだ。
メスの表翅の褐色が新鮮だった。高山の小さな姫だ!

ここでの食草はなんなのだろう。それらしいマメ科の植物には気が付かなかった。




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調べて見るとこのチョウは標高差での適応能力も高いらしい。標高2000mの記録はあるようです。
そうすると2600mはかなり貴重なデータなのかもしれない。

ほかにもスジグロシロチョウとミドリヒョウモンは飛んでいた。





チシマギキョウの紫色が鮮やかだった。

歩き疲れた中、この色に出会えると不思議と眼が冴えた。



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ミヤマダイコンソウの鮮やかな黄色は元気をくれた。



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この花は見逃すところでした。コバノココメグサ。

高山でこんな園芸種的な色をした花があるのですね。



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山に登るのにカメラやレンズは重く、300mmしか持って行けなかった。
マクロレンズで撮れなかったのは残念だった。


それでも、
あなうれし、高山の植物は心に沁みた。










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by MIYAKOUTA5040 | 2017-08-03 20:28 | 野草 | Comments(12)

高山の花と高原のチョウ3

「この花は何て言うんですか?」
「私も分からないんですよ」

登山道で花にレンズを向けていた時に、3人から問いかけがあった。


オサバグサ(筬葉草)
ケマンソウ亜科の多年草らしい。




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危惧される花だから見に行く。
それはそれで一つの目的なのでしょうが、

何も知らずに出会った花と向き会う喜び。
名も知らず咲く純白の花が、通る人を魅了する。

これだからこそ自然散策は止められないのだろう。






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この日登山道でのチョウとの出会いは無かった。

唯一買ったばかりの登山靴にカミキリムシが止まった。


こんな高い場所でのカミキリムシ。
どうやらシラフヒゲナガカミキリと言うらしい。



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下り道で、小さなカタバミに出会った。 
ミヤマカタバミより花びらにピンクの線が入った小さな花。

コミヤマカタバミ




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新しい靴での登山道の練習は、体には堪えたが、
花との出会いは嬉しかった。






次の日の高原。

「このチョウはなんて言うんですか?」
「ああ、ウラジャノメって言うんですよ、ここら辺では不思議と多いんですよ」





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集団で止まるチョウの姿を、通った人はどう感じたのだろうか。




7月8,9日 諏訪地方








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by MIYAKOUTA5040 | 2017-07-18 21:12 | 野草 | Comments(10)

高山の花と高原のチョウ2

久し振りに登山道を歩いた後は、筋肉の痛みを抑えるためにたっぷりと軟膏を塗った。
火照った脚に軟膏は浸みていくようでした。
お陰様で爪は浮き気味であるものの、支障なく歩けています。

でも、私は肌が弱いんですよね。
軟膏にかぶれた~
母親の血を引いたんですよね。

登山道中ではたくさんのイワカガミが咲いていた。
登っている最中は撮る余裕が無かったのですが
山小屋に到着後、近くに咲く姿を撮る事ができました。

穏やかなピンクの花色は嬉しいものでした。




イワカガミ



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登山道の静かな水の流れを聞きながらの撮影でした。




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高山の花にも小さな虫たちがたくさんいて、お気に入りの花に潜っている姿がみられました。




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次の日訪れた高原。今年もヒョウモン達が舞い始めた。


ヒョウモンチョウ。裏翅の模様が魅力的です。




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こちらはコヒョウモン、イブキトラノオにて扇状に止まる。
この花とこの構図、好きなんですよねー



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翅は傷んでいたけれどコヒョウモンモドキにも会えた。



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諏訪の高原もいよいよチョウが最も多い時期を迎えたようだ。

続く





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by MIYAKOUTA5040 | 2017-07-15 18:45 | 野草 | Comments(12)

高山の花と高原のチョウ1

登山靴を買った。
山に登ってチョウや花に会えれば・・短絡的な発想でした。

靴慣らしのつもりでちょっと実家近くの登山道を歩いた。

駄目だ~
基礎体力が無い。いつの間にこんなに弱っちくなったんだろう。
登り以上に下りは脚に力が入らなかった。他の方の2~3倍の時間をかけて下りた。
親指の爪がはがれかけ、小指は皮がむけた。


 
それでもなんとか花には出会えた。

ミヤマクロユリ




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出身地域標高2400mの花。
もっと沢山咲いているのかと思っていたのですが、
どこに咲いているか分からず、山小屋の方に聞いてやっと会えた。

花は終盤のようで唯一この花だけが微笑んでくれた。
待っていてくれたのか・・有難う。

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似た画像ばかりとなったのは背景がすっとしたのはこの角度だけだったからだ。
それでも雄花の蘂の黄色がほんと綺麗だった。

黒と言うより紫に僅かな黄色が入っていていいよねー



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へとへとに疲れた翌日は、近くの高原で静かにチョウを眺めることに・・

バイカウツギの花が見頃を迎えていて、そこにギンボシヒョウモンとイチモンジチョウ。



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夢中で吸蜜する姿が愛おしいー


高山の花と高原のチョウの組み合せにて、次回も載せたく思います。



7月8日、9日









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by MIYAKOUTA5040 | 2017-07-11 19:08 | 野草 | Comments(10)

湿原から山里へ 野草もチョウも楽しんだ日

久し振りに東三河の湿原に出かけた。

小さなモウセンゴケが
こんな魅惑に満ちた表情をしているとは思わなかった。



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チョウとも野草ともじっくりと向き合いたい。
そんな思いで出かけた日でした。


私の中ではチョウに会う喜びと野草に会う喜びはちょっと違う。
チョウとの出会いは湧き上がるような喜び。
野草との出会いは噛み締めるような喜び。




湿原に咲くトキソウ、
ラン科らしい花は楚々と微笑む。


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花に向き合いたい。

この日の思いは不思議と人との出会いに繋がった。
植物にお詳しい先輩に一年振りにお会いできた。

こんな植物もあるよと人の居ない場所へ案内していただく。




エンシュウムヨウラン(遠州無葉蘭)
これもランなのか・・

樹林下に生えるやや小型のラン。腐生植物だ。
(植物体に光合成で自活する能力がなく、
菌類と共生して栄養素を得て生活する植物)


暗い。とにかく暗い。
こんな場所で花を撮るのは初めてだ。
かすかに届く光を頼りに撮ってみる。



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こうしてみると確かにランだ。


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この日のチョウは奥三河へ。Hさんありがとうございます。




コゴミウツギらにチョウが止まる。
小さな白い花がチョウ達を見事に演出してくれた。






サカハチチョウ



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トラフシジミ



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ダイミョウセセリ

翅の星がコゴメウツギの花の中で瞬いた。



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暑かった一日も、日が傾く頃には
爽やかな風となり山沿いの道を駆け抜けた。





5月20日 






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by MIYAKOUTA5040 | 2017-05-26 18:32 | 野草 | Comments(20)

カタクリ巡り 1

寒さに耐えたような赤みを帯びたカタクリに会いたい。
できればチョウも一緒に。

そんな想いが強いこの春です。
しかし週末になると天気が悪く、良い出会いがありません。


実家へ行く都合も兼ねるとなると、思い切って新潟へも・・

4月15日。日本海側の天気予報は曇り。
しかしギフチョウが見られるという場所に到着すると雨。止みそうに無い。


雨雲レーダーを頼りに移動すると、
そこはまだたくさんの雪がある場所でした。



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早々にチョウは諦めました。

それでもせめてカタクリの場所へとネットで調べて訪れると、
雪の悪路で行けそうもありません。

たまたま同じ目的で訪ねられた地元の方にお声を掛けて、
カタクリの咲いていそうな場所に連れて行って頂きました。


天気は相変わらず時折雨で、陽射しがありません。
それでもカタクリは微笑むように咲いていました。



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カタクリだけでなく、雪割草にコシノコバイモも一緒に咲く場所でした。
チョウだけでなく、山野草に興味を持って良かったよ。



雪割草


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コシノコバイモ




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キクザキイチゲ



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このエンゴサクはずいぶん小さいけれど、
この地方ならではのミチノクエンゴサクなのでしょうか?



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全てまとめて咲く。(分かりにくいが・・) 


まるで山野草の花束。



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チョウには会えませんでしたが、山野草に癒されて過ごし、
実家へと移動しました。












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by MIYAKOUTA5040 | 2017-04-16 20:02 | 野草 | Comments(18)

静寂 トウノウネコノメ

3月26日

諏訪に降った雪は植物を包んだ。


生き生きと咲き出した花たちも、震える朝となった。




イヌナズナに雪が積もり・・


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スイセンには雪帽子。


ナルシストらしく雪でむしろ黄色が映えた。



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この日、雪の諏訪から奥三河へと移動した。





こちらの春はどうだろう・・・





地域が変われば春の景色もずいぶんと異なる。


苔の緑が鮮やかだ。




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一年振りに会えたのはトウノウネコノメ(東濃猫の目)




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まだ萼片が開いたばかりなのか、雄蕊が短く感じる。



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枯れた杉の葉から出でし姿。


誰もまだここに踏み入れていないのか・・・




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さらに奥へと進む。


静寂故に、川の水音が体に沁みる。



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黄緑の萼片に少しだけ光りが射して
鮮やかな黄色へと変わる。




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花が語りだしたようだ。



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限られた地域に生息する春の妖精。
小さな花の呼吸が聞けたような気がした。






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by MIYAKOUTA5040 | 2017-03-31 18:23 | 野草 | Comments(20)

ハナネコノメ 2017

各地で新生チョウの便りが届くようになりました。
私は休日に信州の実家に帰ることが多く、まだ会えていません。

せめて山野草に会いたいと、実家からの帰り、
遠回りしてこの花に会いに行きました。
まだ早いと知りながら・・
 



春の妖精
ハナネコノメ 

山野草を撮りたいと思うきっかけになった花。
咲き始めとは聞いていましたが、やはり早すぎた。
群生地は蕾もまだ小さい状況でした。



僅かに咲いている花がありました。

早咲きの花を称えて向き合ってみました。


不思議なものです。
花が小さいため見ているだけでは感じられない表情が
レンズ越しに伝わってくる。



微笑んだり、佇んだり、澄ましたり・・





斜面で朗らかに


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誇り高く


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愛嬌も見せて



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期待を秘めて



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満面の笑み



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蕾から花まで、妖精は目覚める。



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僅かに日が射しました。




ぽっと、情熱が花に篭る。


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群生が一斉に咲く姿を見たいものですが、
それはまたの機会の楽しみとしておきましょう。




2月26日 高尾











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by MIYAKOUTA5040 | 2017-03-01 21:48 | 野草 | Comments(14)

立春  ふきのとう

寒い日が続きます。気温が高めの日も北風が冷たく感じる三河です。

2月4日。立春。

のんびりと立春らしい植物を撮ろうと豊橋の公園に行きました。
あわよくば、ムラサキシジミも飛び出さないかなと思ったのですが、
風が強くて出ませんでした。


梅も花を咲かせていました。
花の撮影には少し晴れすぎました。

普段チョウと野草用に持ち歩いているマクロレンズと
300mmの望遠レンズですと、
結局梅を撮影すると木のごく一部になってしまいます。



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紅梅と白梅を背景に入れても、なにかごちゃごちゃとなります。

梅の撮影って難しいものです。



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あっさりとした背景を撮ったほうが、自分らしいようです。



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この日撮りたかったのはふきのとう



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ふきのとうをマクロレンズらしい画像にしたいなと
かねがね思っていたのでした。



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帰り道、走らす車の中よりチョウが一頭飛ぶのを見た。


でも寒い日が続きそうです。

チョウのシーズンまで、まだ辛抱です。






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by MIYAKOUTA5040 | 2017-02-08 21:47 | 野草 | Comments(16)