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寒波の後に キタキチョウの無念さを感じて

今回の内容は、自然の営みの中ではおそらく些細な出来事なのだろう。
ただ、越冬を確認していたチョウに限定すると、記憶しておくべきことかなと思い載せることにします。
それにしても、この冬はチョウに関する色々な出来事に遭遇している。

暖冬の後に記録的な寒波が訪れた1月。
雪や寒さの中、越冬するチョウ達はどうなったのか。やはり気になるものです。

三河に雪が降ったのは1月20日の早朝であった。
出勤前のまだ暗い時間帯、いつもより早く家を出ることとした。
12月16日に見つけ、1月10日まで無事を確認していたウラギンシジミの越冬の場所を観察した。(1月14日付けブログ参照)
場所はこんな人や車も通る道沿いだったのだ。



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しかしながら、ウラギンシジミの姿はなかった。



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辺りを探したが、止まっていた椿の木の下に落ちている様子はない。
事前にこの気候を察して、別の場所に移動していることのみを祈った。





1月24日。
いきものふれあいの里にも氷が張った。



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12月より意識して探し、数ヶ所で確認した越冬中のキタキチョウの様子を見に行った。
入り口近くの場所では2頭が無事でいた。


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しかし、ふれあいの里の中央付近。草が覆った場所で越冬していた個体は・・



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このチョウを撮ったのは元旦。そうこの写真がその姿。(詳細は1月3日付けブログ参照)



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1月9日には無事でいるのを確認していたのですが・・




チョウにはさまざまな天敵がいて、蜘蛛の巣に捕まった姿もあれば、
幼虫時に小さなハチに卵を産み付けられ、寄生され成虫にならないこともある。
また、越冬中に命を落とすチョウは数多いに違いない。
だから、あまり感傷的になってはいけない。

そう思いこの場を去ろうとしたが、後ろ髪を引かれた。
チョウがそうさせたのかも知れない。

冬にこのチョウに出会った縁。越冬の姿を見守ろうとした縁なのだろう。


そっと手の上に載せて、左手の上に右手を重ね、温めた。

亡くなったチョウの姿。


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ストロー(口吻)が緩んだ状態である。
きっと最後まで頑張ったのだろう。口吻を伸ばし最後に吸水しようとしたのか?
越冬できなかったこのチョウの無念さを感じ取った。


ふれあいの里は今、冬鳥の季節。
自然観察員が数人を引き連れて、大きな声で鳥の特徴を説明する。
鳥に夢中な人達が私の横をしゃべりながら楽しそうに通り過ぎた。


自然の中の生き生きとした鳥の姿の片隅で、小さな越冬蝶達が寒さと戦い、
そして絶命したことが正に目の前で起こったことには気が付いていない。

やりきれない気持ちになりながら、そっと亡くなった草の袂にこのチョウを戻した。

越冬し続けるチョウを引き続き応援したい。









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by MIYAKOUTA5040 | 2016-01-31 18:31 | キタキチョウ | Comments(16)

北八ヶ岳

記録的な寒波でしたが、三河は今日の日中から気温が上がりました。

載せるのは各地で雪が降る前のこと、
すっかりブログ更新のタイミングを逃してしまいました。


実家に帰った1月16日。周辺に雪は全くなく、遠くの山の頂に見えるのみ。

ここのところフィールドで枯れた草ばかり見ていた私は、たまには晴れた空と雪景色が見たくなりました。

スキー客に混じってロープウェイに乗り込むことに。

「こんな格好で写真を撮りに行ってもだいじょうぶですか?」
切符を売る女性に尋ねると、
「上の気温はー8℃です」の一言。微妙な気温だな。


ロープウェイを降りると、ほとんどの人はゲレンデへと下って行きますので、
付近には人もほとんどいなくて、いい気分。





雪の十字架


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 飛行機雲と


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稜線の樹氷


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気分晴れ晴れ! 

この後ですね。大雪が降ったのは。地元の皆様大変だったことと思います。




ここでチョウの撮影はしていないのですが、
付近で撮った過去の写真を探しました。あまり良い写真が撮れていないな。


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今年は、じっくり八ヶ岳を散策したくなりました。






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by MIYAKOUTA5040 | 2016-01-27 20:23 | Comments(20)

On the Napa cabbage

暖冬だったのに、急に寒くなりました。
今日は西日本では記録的な低温な上に、奄美大島でも雪が降ったとか。

ずいぶん前になってしまいましたが、年末年始の休暇にコセリバオウレンを見に行きました。
去年より約1ヶ月も早い。

この花、小さい上に暗い場所で咲くから、写真は上手く撮影できていません。今年も課題を残しました。
それでも蘂がピンクの花が気持ちを和らげてくれました。




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暖冬中に出会ったチョウ。載せるのはムラサキシジミ ♀


フィールドに近い白菜畑にて翅を広げました。

緑葉樹の葉っぱの上の姿ばかりかと思いきや、こんな所で翅を開いて。。
チョウの日向ぼっこもいろいろ。野菜の上も気持ち良さそうです。


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柔らかい白菜の緑色とムラサキシジミの青紫の翅は、目に優しいね!









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by MIYAKOUTA5040 | 2016-01-24 18:10 | ムラサキシジミ | Comments(14)

物語のつづき・・ 真冬の交尾

この物語は昨年の12月19日にスタートする。
その後1月1日に繋がり、1月9日と続くこととなった。
(詳細は 12月27日1月6日1月17日付けブログにて)

まさか12月に新生モンキチョウ♂に会ってブログにした後、こんな展開になるとは思ってもみなかった。


1月9日。
新年になって羽化したと思われるメスのモンキチョウに出会う。
真冬の吸蜜はことのほか美しく感じた。


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同じ土手にて12月に生まれたオスを探すも見つからず、もうこの世にはいないのかと駐車場に戻ろうとした時である。

私の視野の片隅にオスが飛んだような気がした。

引き返すのを止めてもう一度確認すると、

あっ、翅ボロ・・オス。


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生きていたんだ! 
寒い日もあっただろうに孤独に耐えて、生きていた。

12月19日に初めて会ってから21日間経ったことになる。

私が想像していたよりチョウは遥かに逞しかったのだ。

モンキチョウの成虫の寿命は2週間から1ヶ月程度と聞く。
いくら暖冬とはいえ、気温のストレスは相当厳しいはず。
そんな状況でも羽化したら寿命を全うする、素晴らしい能力を秘めていそうだ。




吸蜜もいいけれど、あっちに綺麗な娘がいるよ。
さあ、飛べ!


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期待とは裏腹に、オスはなかなかメスに近づきません。
メスもたまに飛ぶのですが、ヒメオドリコソウでの吸蜜に相変わらず夢中です。

 
同じ土手で飛ぶのですから、お互い存在には気が付いているはずなのですが・・


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そっと遠くから土手の様子を見守り続けました。

オスはメスから10mくらいまでの距離に近づくのですが、そこからまた離れる軌道が何回も続きました。

オスを見つけてから1時間以上経過した12時47分。
また同じ軌道を飛んでいた時、一瞬メスが飛ぶやいなや草叢に2頭が絡んで落ちた。



2頭が固く結ばれるまで待ちました。



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真冬の中、オスは孤独に耐え、ついに一頭のメスに出会い、オスとしての役割を果たした。
寒い中羽化してしまったメスも、抵抗することなく受け入れた。

チョウが子孫を残そうとする潜在的な能力は凄い。


その後寒波が押し寄せた。
今日は雪も積もった。

今シーズンの暖冬の影響を、12月より身近なフィールドで観察し、私が確認できた新生チョウはこの2頭のみ。
このチョウ達の子孫が残るのかどうかは定かではないが、
今回のオスの成虫の生命力を見るにつけ、子孫はきっとこの地に生き続けると信じたい。


暖冬に発生してしまった新生チョウ。
自然の中の小さな生き物の世界はあまりに劇的だった。











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by MIYAKOUTA5040 | 2016-01-20 19:56 | モンキチョウ | Comments(18)

物語のつづき・・ 新生モンキチョウ


暖冬の影響で冬でもチョウは飛び、翅を広げていましたが、寒波が訪れ越冬するチョウ達には厳しい気候となりました。

元気なのはダイサギ。逆光での羽の白さが際立つ。


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寒波が訪れるちょっと前の1月9日のことです。


12月に新生のオスのモンキチョウを見つけ、そのチョウが元旦に翅ボロで現れ、
寒い中ホトケノザで吸蜜をしていた。その8日後。


同じいきものふれあいの里にて、私はまた新生モンキチョウに出会った。

駐車場を降りてすぐ、チョウが飛んで止まるのを見た。
前回の翅ボロのオスかと思ったら、翅に傷みがない綺麗なメスのモンキチョウ。
まちがいなく新年になってから羽化したものだ。

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私に驚いたように飛んでは止まる。

あやめ池の淵の斜面にて、翅に日差しを当てて温まるように体を傾けた。
メスらしい白っぽい黄色を透かしてくれた。

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そうだ!
オスを見た土手に連れて行ってあげよう。

このチョウの背後に近づくと飛んで、50mほど先にある土手にたどり着く。
メスは私が怖かったのか、草の中に隠れ、見失った。


しばらく別の場所で散策し、もう一度土手の周りを歩いた。
羽化したばかりでお腹がすいているのでしょうから、きっと吸蜜しているはずです。
この時期に僅かに咲いている花を探した。

いた!
真冬の逆光での吸蜜の姿はことのほか綺麗に感じた。

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この土手にオスは、あの12月に生まれたオスはもういないのだろうか・・


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そんなことを感じながら、駐車場に戻るため土手に背を向けた。

私の視野の片隅にオスが飛んだような気がした。。








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by MIYAKOUTA5040 | 2016-01-17 16:40 | モンキチョウ | Comments(16)

真冬に咲いた花と 春を待つチョウ 

季節は真冬、立春の花がもう咲いた。

花もこの暖冬に戸惑ったのでしょうか?

立春を心待ちにしていた植物が、真冬に夢心地で咲いたのか。

ならば穏やかな天候の中で、暫しその姿を留めて欲しいものです。



1月5日 セツブンソウ 

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季節は動き、野草は目覚めど、この子は動かず。

暖かい日も寒い日も、刻んだ体内時計にて目覚ましの春を待つ。


ウラギンシジミ

12月16日

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1月10日

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15℃近い気温の日も有ったのに、動いた形跡はありません。
キタキチョウやムラサキシジミが翅を広げて飛ぶこの冬、

ウラギンシジミは静かに眠り、来る春を待ちます。









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by MIYAKOUTA5040 | 2016-01-14 20:50 | 野草 | Comments(16)

美しき越冬集団


毎年確認しているムラサキツバメの越冬集団。
暖冬のせいか今年は集団場所も多い。私は5ヶ所で観察しています。

その中で最近遭遇した集団。
今まで見た中では一番背景がすきっりし、数も多い集団でした。


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冬のチョウの越冬姿も、できることなら綺麗に記録に残してあげたい。
そんな気持ちで1月3日。三脚を持ち込んで長時間集団を見続けました。


椿の花を背景になんとか写したい。
いつも使っている2種類のレンズでは視野に配置できず、
あまり使っていなかった望遠レンズを持ち出して構えるもレンズが暗く、この程度の画像がやっと。



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陽が射して、翅を広げ


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飛んだ。


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午後、日が翳り、チョウ達はまた戻り、葉の中央に向かって歩いていました。


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そうか、
越冬集団は蝶自身の体温を逃がさないように、折り重なっているのか。

ムラサキツバメはもともと南方系のチョウ。
北に範囲を広げるにつれて、寒さに耐える工夫をちゃんと身につけたのか。
そんなふうに私の目には映りました。


とても風雨を防ぐことができない場所です。
これも今年の雨の無い温暖な気候の結果できた集団なのでしょう。

天気が荒れれば集団は無くなるのだろうな。と感じた。



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by MIYAKOUTA5040 | 2016-01-10 17:53 | ムラサキツバメ | Comments(20)

越年モンキチョウ 

年末年始の休みも終わり仕事が始まった。
今週も後半は寒くなるとか。

この休みは異例な暖かさだった。各地から梅の便りが届き、春の訪れも例年より早くなるように感じる。


載せるのは元旦のもの。
ノゲシはほぼ一年中咲いているから、あまりこの暖冬とは関係ないのか。。
花と綿帽子が同居した姿がやけに綺麗に感じた。

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テントウムシも暖かな日差しでわさわさと葉の上を動いた。


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キタキチョウの越冬の姿を観察後、車に戻ろうとしたときのことである。


一頭のチョウが飛んだ。

土手の斜面に止まるのを見て写真を撮った。

オスのモンキチョウ。。


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このチョウ、12月19日に見たチョウだ。

12月19日に撮影した写真。
この時はあまりに翅が綺麗で羽化して間もないように感じた。


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ここで越冬しないチョウが越年するのを初めて見た。

そんな事よりあまりの衝撃的な翅の傷みに、胸が熱くなった。
年末もこの日も、仲間のモンキチョウは見ていない。
おそらく羽化してから、仲間が一頭もいない状態で一週間を過ごしたのだ。
孤独に耐えたんだよね。。



再び飛んでホトケノザの花に止まる。
口吻を下ろし、蜜を吸った。
おそらく残りそう長くない寿命の中で渾身の吸蜜なのかもしれない。


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しばらく吸ってから再び飛んで私の視界から消えた。



この休みの期間中、見たチョウの中では一番印象に残った出来事であった。







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by MIYAKOUTA5040 | 2016-01-06 19:12 | モンキチョウ | Comments(18)

三が日のチョウ キタキチョウ

正月三が日も終わろうとしています。
穏やかな正月でした。


年末年始の休暇は、前半は実家で、年末からは三河で過ごしました。

今年の諏訪地方は雪が少なく、車山肩からの景色もほとんど雪はありません。
遠くに見えるのは御嶽山。



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霧ヶ峰のファミリーゲレンデもスノーマシンで降雪中でした。
お正月に間に合ったのでしょうか?



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元旦
少しの時間を割いて、私はいつものふれあいの里でチョウを探しました。
例年ですと、ここで越冬するチョウは、なかなか探しても見つからないのですが、
この日、キタキチョウを3ヶ所で見つけました。


温暖化の影響で、人目の触れない場所へまだ移動していないのでしょうか?
それとも探すことに目が慣れたのでしょうか?
ただ、一週間前見た場所でも少し異なる位置にいましたので、暖かい日にまだ少しは場所を変えているのだと思います。


手前を覆う植物をどけて写真を撮るようなことはしません。
キタキチョウは寒くて動けないだけ。私の気配には気付いているはずです。
そっと優しく越冬を見守りましょう。



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by MIYAKOUTA5040 | 2016-01-03 18:49 | キタキチョウ | Comments(18)

迎春


明けましておめでとうございます。
昨年は何かとお心遣いをいただきありがとうございました。

本年もよろしくお願いいたします。




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今年の年賀状は娘の絵を使って作成。
引込み思案だった娘も、少しずつ自分の作品を表現する場が欲しいとか。。



おやじも負けてはいられません ^^;





チョウが舞う季節が待ち焦がれます。



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写真
モンシロチョウ
2015年3月8日
西尾市にて






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by MIYAKOUTA5040 | 2016-01-01 07:44 | 2015年セレクト | Comments(16)