<   2016年 10月 ( 9 )   > この月の画像一覧

リュウキュウウラボシシジミ

西表島の林道にて星に会った。

黒い星を持つ小さなシジミチョウは、ちらちらとゆっくり日陰で飛んだ。

思いついたら南への旅に出る。その突拍子も無い行動がこの出会いに繋がった。


リュウキュウウラボシシジミ


b0301570_07315476.jpg


白き翅の外縁は繊細な線と点。そして後翅上方に大きめの黒い星。
日向に飛び出すことなく暗い場所で、派手な振る舞いをすることなく静かに飛んでは止まった。


良い子だった。
私の想いをじっと聞いてくれているかのように、止まって欲しい場所に止まり、カメラにも向き合ってくれた。


シダの先端に止まる。何ともこのチョウの静かな性格を表現するのにふさわしい場所だった。



b0301570_07324295.jpg


b0301570_07324904.jpg


b0301570_07325627.jpg




反対から見た逆光の翅。表翅の褐色に囲まれた中に明るい部分を微かに覗かせた。




b0301570_07321525.jpg




センダングサにて止まった姿には儚い中にも甘美さを秘めた。




b0301570_07331721.jpg






この子の夢はなんだろう。そんなこともこのチョウからは想像させてしまう。



どうぞ私の夢を感じ取って下さい。とばかりに近づくのを許してくれた。




b0301570_07333337.jpg




「私の夢は水清き命の森が守られること。燦々と降り注ぐ太陽の光の僅かな木洩れ日が美しいこと。
ここで育つ仲間がいつまでも微笑ましく生きること。沖縄高江の仲間達の命が守られること・・」



南国に小さく、そして翅に希望の星を抱くチョウがいた。
いつまでもこのチョウが生息する環境を残して欲しいものです。



10月11日





[PR]
by MIYAKOUTA5040 | 2016-10-31 19:25 | 八重山のシジミチョウ | Comments(14)

南国の裏翅に雪色・・

八重山の林道。蒸し暑い中を歩く。そんな時にちょっとした小さな花に目を奪われる。


チリメンナガボソウ
南アメリカ原産の帰化植物のようですが、汗だくな私にとっては涼しげな紫色が心地良く感じた。



b0301570_05453455.jpg



暑い中、日陰にて飛ぶチョウはありがたい。
八重山のジャノメ達は今回も魅せてくれた。

本州のウラナミジャノメと似ているが、やはり八重山での魅力は裏翅に白い色が混じることだろう。
その色はなにか雪を連想してしまう。薄雪が降ったような景色かな。



ヤエヤマウラナミジャノメ

少し翅は傷みながらも白い小さな花に止まった。
花はクロミノオキナワスズメウリだろうか?



b0301570_05491745.jpg




白い帯状の翅はマサキウアナミジャノメ。

今回会えたチョウはその白さがはっきりしていてほんと美しかった。
雪色はゲレンデの白さかな。
ならばジャノメ紋はゲレンデを照らすライト。


b0301570_05473650.jpg



b0301570_05481046.jpg






表翅はこちらで見るヒメウラナミジャノメよりも色が濃く感じる。




b0301570_05475004.jpg


b0301570_05475591.jpg



b0301570_05480131.jpg







ほんと白いよね



b0301570_05472731.jpg



南国で雪を連想する。やはり暑かった中で涼しさを求めていたのでしょう。

それにしても、きれいな南国のジャノメチョウだ。


10月11日 西表島





[PR]
by MIYAKOUTA5040 | 2016-10-27 19:26 | 八重山のタテハチョウ | Comments(12)

ちっちゃなちょうちょ

週末は相変わらず実家との往復に追われてしまっている。
高速道路沿いの木々は紅葉が進み、ススキの穂がきらきら輝いて綺麗なのですが、
のんびりと写真を撮っている状況に無いのが残念だ。


八重山の話が暫く続く・・


石垣島のハマセンダンの木の上を悠々と飛んだオオゴマダラが日本を代表する大きなチョウならば、
どうやら一番小さいチョウも八重山にいるらしい。

とのことで西表島にも行ってみた。


食草のタヌキコマツナギ。

本土のコマツナギと違って茎は地面を這うように広がっていた。
綺麗な朱色の花でしたが、ここにはちっちゃなチョウはいませんでした。



b0301570_16084034.jpg



「まずタヌキコマツナギを見つけて、あとは小さなハエが飛ぶイメージで探すのだよ。」
と友が教えてくれた。


他の場所にてタヌキコマツナギは見つかったがチョウは見当たらない。

前回同様また見られないかと思っていたら、一頭飛んでいるのが見えた。


タイワンヒメシジミ

なるほど、これは小さい・・

チョウは私に驚いたのか食草から外れて道に飛んで行った。

目を凝らして追っていたらアスファルトの上に止まった。
よく見失わなかったなぁ、と自分でも感心したわけで・・


うーん、撮りたかったタヌキコマツナギに止まるイメージと全然違うけど、
これも出会いだよね(笑)



b0301570_16161970.jpg



写真ではその小いささが表現できない。
そうですね。前翅の大きさは5mmほどでしょうか。
翅を広げても1cmくらいかな。


国内で最小と言われるチョウに近づいて撮る。もちろん腹ばい。


b0301570_16091639.jpg







畑縁の枯れたサトウキビにも止まってくれた。
少しは八重山らしい組み合わせですが、説明しないと分からない。




b0301570_16163329.jpg





思いっきり近づいて撮る。
どうでしょう、ノートリミングでここまで写せたら良い方かも。



b0301570_16164137.jpg




もう一度探す。
違う個体も見つかったがすぐに見失う。
小さすぎるって・・

結局全部で見たのは3頭。最後の一頭がようやくタヌキコマツナギに止まった。
それでも花は全く無い場所でしたので、
何に止まっているのか良く分からないよね。



b0301570_16165334.jpg





まあ、日本で見られる一番小さなチョウに出会えただけでも
西表島に来た甲斐があったというものです。

また何時会えるか分からないけれど、
今度はタヌキコマツナギの花で吸蜜してね。
そして翅も広げてね。


10月11日





[PR]
by MIYAKOUTA5040 | 2016-10-24 18:54 | 八重山のシジミチョウ | Comments(10)

ハマセンダンはチョウの楽園だ

ここ数日は暑い日となりました。

八重山も暑かった。日差しはそれほどでもないものの気温は30℃だった。
そんな中、主に歩く場所は木が生茂る林道となった。

幹に花実が付くギランイヌビワ。この植物に会うと南に来たなと実感する。


b0301570_05240258.jpg




ナナホシキンカメムシが飛び出した。

前回は集団での姿が見られたが、探す場所を間違えたのか、今回は単独の姿です。
この光沢のある緑色の輝きはエキゾチックだ。脚まで紫や青に輝く。




b0301570_19470199.jpg



林道でも下草が豊富な明るい場所ではオジロシジミが飛んでは止まる。
穏やかな色合いが心地良い。


b0301570_05291945.jpg



b0301570_05295084.jpg


可愛いシジミチョウとなると下ばかり見ることとなるが、上もきちんと見なくては。


生茂る木の中、抜きん出て陽を浴びるハマセンダンには沢山のチョウが訪れている。
大きな木に飛び回るチョウの数と種類の多さは、まさに楽園だ。

花に次々とチョウが止まっては飛ぶ。


ミカドアゲハ、こんなにいるんだ。
愛知でも見ているが、表翅がもっと青く南国情緒たっぷりだ。



b0301570_05254664.jpg




b0301570_05255210.jpg




ツマムラサキマダラ。

止まった時の表翅の紫色は見られなかったが、ふわりと飛んだ。



b0301570_05260983.jpg




ヤエヤマイチモンジ。黒地にシンプルな太い白線模様は凛々しかった。



b0301570_05284988.jpg





コウトウシロシタセセリ。後翅の白さに気持ちが吸い込まれそうになる。



b0301570_05283610.jpg

タイワンアオバセセリもオキナワビロードセセリもいっぱいだった。



そして圧巻はオオゴマダラだろう。

悠々と飛ぶと辺りの空気が静かに動いた。



木の天辺に止まる。



b0301570_05274193.jpg





b0301570_05451305.jpg





別の個体が日陰に止まる姿にもおおらかさを感じる。



b0301570_05271553.jpg




たくさんのチョウが生き生きと過ごす。やはり八重山の環境は偉大だ。







[PR]
by MIYAKOUTA5040 | 2016-10-20 20:06 | 八重山のタテハチョウ | Comments(18)

石垣島 日常的チョウの風景

今回の八重山の旅、
がつがつとチョウを追い回すことなく。ゆったりとした気持ちで撮りたい。
花に癒されているようなチョウに私も癒されたい。
そんな気持ちで歩きました。
もちろん会った事の無いチョウに会う楽しみはありましたので、後々載せますが・・


花に癒されている光景、
私がイメージしたのは南国の花との組み合わせなのではなく
むしろセンダングサにアゲハが止まる姿。

まだチョウの写真を撮ることのなかった頃、波照間島の牧場沿いで
のんびりとこの花に止まる姿を見た記憶が強いからだろう。


そんなイメージにぴったりの光景、
今回撮った中ではベニモンアゲハかな。
沢山見かけるチョウですがほのぼのと吸蜜する姿に、来て良かったと思ったよ。



b0301570_06184995.jpg



翅を羽ばたかせているような光景を写真にしたほうが心情的には合っています。



b0301570_06185546.jpg



b0301570_06190343.jpg

前回の旅で裏翅の模様にも表翅の瑠璃色にもすっかり惚れてしまった、
このチョウも健在。

ルリウラナミシジミ。
本土のウラナミシジミとは全く趣きが異なる。小さくてとにかく可愛い。
表翅の瑠璃色を今回も撮れなかったのはなんとも残念。



b0301570_06213620.jpg



センダングサの蘂に脚をちょこんと乗せて、この仕草が好きだ。



b0301570_06214350.jpg



初日は早暗くなってきました。
本土にもいるルリタテハがじっと翅を閉じたまま動かなかったのが印象的でした。



b0301570_06214824.jpg


10月9日 石垣島




[PR]
by MIYAKOUTA5040 | 2016-10-17 18:51 | 八重山のアゲハチョウ | Comments(14)

ふと八重山へ

急に気候が変わり朝晩は寒さすら感じるようになりました。
そんな中、休みを取りました。

勤務先が勧める年1回の数日間の有給休暇。
業務負荷の少ない日を選んだのは寒くなる数日前でした。

季節の変わり目、チョウも少なくなる時期です。長距離運転をして探索する気分にはなれませんでした。

ここのところ週末は実家との往復が多く、少し疲弊を感じていたのかも知れません。

休みの初日が終わってからです。ふと八重山に今から行けるだろうかと調べました。


安い!直前ですとこんなお得な航空便があるんだ。

宿はどうでしょう? 幸い手頃な値段の宿が一部屋空いています。

レンターカーは? 少々高めですが1件だけ取れます。世間が連休の中ですから取れること自体が不思議なのかも知れません。

天気予報は? 予定する日数の半分は雨。
もともと雨男ですがチョウにはそれなりに出会えています。特に八重山はあまり心配いらないはずです。


家内の了解が取れました(感謝!)。
空港へのアクセスが近いことも幸いしました。


前日の夜7時半に決めて、次の日の午後、私は石垣島にいました。

八重山は2回目。今回は一人旅。

何気なくレンタカーを止めたサトウキビ畑脇。出迎えてくれたのはスジグロカバマダラ。
この地域でおそらく最も多いチョウでしょう。
ふわりふわりと旋回しています。私の腕でも飛翔写真が撮れました。



b0301570_14533434.jpg



この旋回の理由、愛を得るための行動だったのですね。下に止まっていたメスに求愛行動です。



b0301570_14535937.jpg



そして結ばれる。



b0301570_14541205.jpg



かくして八重山の旅が始まりました。


10月9日 石垣島



しばらく八重山のチョウを載せながら、身近な話題を途中で織り交ぜたいと思います。悪しからず。















[PR]
by MIYAKOUTA5040 | 2016-10-13 19:03 | 八重山のタテハチョウ | Comments(16)

シモバシラ 花

チョウ達が安らぐようなキャンパスにしたい、と始めたブログですが
野にひっそりと咲く花の姿にも引かれ、時折野草を主題にしても載せている。
それもあって、3年間使っていた「おやじのチョウの観察日誌 華蝶の夢」のタイトルを「華蝶の夢」に変えている。
華蝶はチョウのみとせず、花そのものを華蝶ともイメージできればなと思っています。


載せるのはシモバシラ、
今年の1月に霜のついた茎を初めてみたのですが、
その時シモバシラってどんな花なんだろうと思っていました。




複数の花を密集させてつけて清楚な姿でした。



b0301570_08465309.jpg



花の部分を注視すると、蘂が長く、私に瞬きを。



b0301570_06181290.jpg




少し紫色に染めたような色の花。



b0301570_06194001.jpg



ほのかな蘂の紫色が辺りを色めかせた。



こちらは花の中央が黒いのかな、
と思ったら、小さなアリさんが一つ一つの花毎にいたのですね。蜜も甘いのかな。




b0301570_06200907.jpg






シモバシラの側には小さな花、ツルリンドウも咲いていました。




b0301570_06340236.jpg



地味ながらじわっと喜びを感じる。野草もいいですよね。



9月25日 愛知県




[PR]
by MIYAKOUTA5040 | 2016-10-10 18:21 | 野草 | Comments(14)

「赤と黄」in September

普通「赤と黒」でしょう。

スタンダールだって韓国ドラマだって(見たことないけど・・)、タイトルに付けているでしょう。


まあいいじゃないですか。今年はこれしか撮れなかったんだから。


合うよ「赤と黄」も。

webで検索しても混ぜたら何色になる位しか出てこないけど、
君のお陰で今年もヒガンバナとチョウの組み合わせが撮れたよ。
おまけに水滴つきのヒガンバナでしょ。これ以上の演出ないって。


ヒガンバナとキアゲハ



b0301570_18271355.jpg







もっと赤く咲いている中で君を撮りたかったよ。ちょっと来る時期が早かったんでね。中途半端でしたね。


赤ソバとモンキチョウ。



b0301570_18260825.jpg



折角2頭並んで記念撮影とポーズしてくれたのに、なにせカメラの腕がね~
2頭にピントを合わせるのは難しいね。


ごめん!



b0301570_18253721.jpg



早々に諦めて、一頭にピントを合わせた次第でして・・




b0301570_18263899.jpg



まあ、来年また会いましょうよ。「赤と黄」もそして黒いアゲハの「赤と黒」も。。









[PR]
by MIYAKOUTA5040 | 2016-10-06 20:23 | キアゲハ | Comments(18)

河原のチョウ達 in September

早9月が終わった。

実家での用事が多かったり晴れの天気が少なかったこともあり、
長時間チョウと向き合えたのは河原で撮影した1日位だった。



そんな一日の中で付き合ってくれたチョウ達にはやはり感謝しなくてはいけないのでしょうね。

今年はこのチョウを載せる機会が多いです。
ウラナミシジミ。縁を感じます。

何回か交尾の姿は見ていても、周りの草に水滴があるとチョウの輝きが増します。


b0301570_17593073.jpg




羽化したてのウラギンシジミ。
ちらりと見せた表翅の朱色が綺麗だった。これから次世代に向けてしっかり活躍してくれるでしょう。



b0301570_18000166.jpg





ヒメアカタハも刈られた草地に止まると色が映えた。低い位置を少し飛んでは止まる。
どうやらメスのようです。オスとはめぐり会えたのでしょうか?



 
b0301570_18003429.jpg






ここ数年縁が無かったツマグロキチョウに会えた。




b0301570_18011481.jpg




このチョウ、葛の花に執着していた。
暑かったのか、吸蜜しながらも葛の葉の間で咲く花にじっとしていた。




b0301570_18014463.jpg




b0301570_18022191.jpg




夏と秋の狭間のような中途半端な9月を、撮ったチョウ達は見事に役割を果たしていたように感じる。


9月25日 静岡県








[PR]
by MIYAKOUTA5040 | 2016-10-03 05:45 | ツマグロキチョウ | Comments(14)