<   2017年 07月 ( 8 )   > この月の画像一覧

八ヶ岳 タカネヒカゲ

この夏、登山靴を買った。

最初にこの靴で山に登った時は、爪が黒くなり皮が剥がれた。
その時はもう懲り懲りだと思ったけれど、
不思議と物置行きとする気にはならなかった。


もう一回登ってそして会いたい。





高山ならではの植生。
ハイマツが一面に広がり、
時々ハクサンシャクナゲが顔を覗かせる場所を歩く。








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やはり自分の心の片隅に
このチョウに会いたいという気持ちが強かったのでしょう。



タカネヒカゲ

標高2500m以上の高山に生息。
成虫になるまで3年もの期間をようすr。


高山チョウを愛した田淵行男はこのチョウをハイマツ仙人と呼んだ。


八ヶ岳亜種は絶滅危惧Ⅰ類のようだ。





会うのにそれほど時間はかからなかった。
でも、ちょっと飛んではハイマツに隠れるように止まった。


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なかなかチョウ自身が、全身を見せてくれない。


でもなんだろう、
このチョウは奥ゆかしく感じる。

ファインダー越しに見る姿は遠くの光景ばかりだけれども
翅色が思ったよりも穏やかで地味ながらも品があるのだ。



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僅かに翅を開き気味の姿。翅は薄いのか・・・



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突然近くの花にやって来た。

私自身予想もしないチョウの行動に見惚れるばかり。
シャッターチャンスを完全に逃したが、その分心にしっかりと焼きつけた。

この瞬間だけは仙人というより無邪気な子供のような仕草を感じた。



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もう少し体を起してくれたら言うこと無しだったんですけれど・・





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この花はハクサンイチゲだと後で知る。
黄色い蘂が何とも可愛い。




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ああ、山っていいよね。赤岳が清清しく感じた。




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また高山のチョウに会いたい。

彼らは地球の歴史を背負って飛んでいる。
そんな想いをチョウに重ねた。


7月21日





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by MIYAKOUTA5040 | 2017-07-30 17:32 | タカネヒカゲ | Comments(14)

嬉しかった! 故郷のコヒョウモンモドキ

毎年訪れている故郷諏訪の高原の事。

ここは日本チョウ類保全協会の2年前の会誌21号にて、鹿の影響でチョウが激減と写真入りで載った場所である。

チョウの名前はコヒョウモンモドキ。

確かにここ3年間ほど、ほとんど会えずにいた。


今年はと言うと、多かったです!
飛び交う姿がなんとも微笑ましく嬉しかった!!


イブキトラノオの花にて扇形に翅を広げた。

この時期ここではヨツバヒヨドリの花に止まる事が多いのですが、
今年はまだ咲いていなかった。
その分この花にて止まってくれたのだ。

白い花穂とこのチョウの表翅の彩りは憧れていた組み合わせ。




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求愛行動も見られた。見守ったが残念ながら実らなかった。



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翅を広げこの草原を満喫するかのような吸蜜でした。




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たまにはマクロレンズのアップもいいでしょう。




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あらあら、焼きもちでしょうか、ヒョウモンチョウがコヒョウモンモドキを追っ払って同じ花に止まりましたよ。

あんた、最近ブログへの出番が多いでしょ。
ちょっとはコヒョウモンモドキを主役にさせてあげなさいよー



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鹿対策が実ったのでしょうか?
そういえばニッコウキスゲの花も今年は見事に高原を染めました。


いつまでも沢山のコひょうモンモドキが舞う故郷の高原であって欲しいものです。


7月16日








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by MIYAKOUTA5040 | 2017-07-26 21:42 | コヒョウモンモドキ | Comments(12)

梅雨明け空色 

草原の道を歩いていたら
私の周りを飛び始めたヒョウモンチョウ。

手を差し出したら向こうから乗ってきた。


ヒョウモンと言えば繊細なイメージなんだけれど
この子は妙にフレンドリーだった。

裏翅の薄黄色と淡い茶色の模様は美しいよね。




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いつも草の間を穏やかに飛ぶイメージのこのチョウ。
地面ばかりを見ないで
たまには青空と一緒に写してあげよう!



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梅雨明け色の空だね。




画像:iphone







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by MIYAKOUTA5040 | 2017-07-22 18:41 | ヒョウモンチョウ | Comments(12)

高山の花と高原のチョウ3

「この花は何て言うんですか?」
「私も分からないんですよ」

登山道で花にレンズを向けていた時に、3人から問いかけがあった。


オサバグサ(筬葉草)
ケマンソウ亜科の多年草らしい。




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危惧される花だから見に行く。
それはそれで一つの目的なのでしょうが、

何も知らずに出会った花と向き会う喜び。
名も知らず咲く純白の花が、通る人を魅了する。

これだからこそ自然散策は止められないのだろう。






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この日登山道でのチョウとの出会いは無かった。

唯一買ったばかりの登山靴にカミキリムシが止まった。


こんな高い場所でのカミキリムシ。
どうやらシラフヒゲナガカミキリと言うらしい。



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下り道で、小さなカタバミに出会った。 
ミヤマカタバミより花びらにピンクの線が入った小さな花。

コミヤマカタバミ




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新しい靴での登山道の練習は、体には堪えたが、
花との出会いは嬉しかった。






次の日の高原。

「このチョウはなんて言うんですか?」
「ああ、ウラジャノメって言うんですよ、ここら辺では不思議と多いんですよ」





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集団で止まるチョウの姿を、通った人はどう感じたのだろうか。




7月8,9日 諏訪地方








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by MIYAKOUTA5040 | 2017-07-18 21:12 | 野草 | Comments(10)

高山の花と高原のチョウ2

久し振りに登山道を歩いた後は、筋肉の痛みを抑えるためにたっぷりと軟膏を塗った。
火照った脚に軟膏は浸みていくようでした。
お陰様で爪は浮き気味であるものの、支障なく歩けています。

でも、私は肌が弱いんですよね。
軟膏にかぶれた~
母親の血を引いたんですよね。

登山道中ではたくさんのイワカガミが咲いていた。
登っている最中は撮る余裕が無かったのですが
山小屋に到着後、近くに咲く姿を撮る事ができました。

穏やかなピンクの花色は嬉しいものでした。




イワカガミ



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登山道の静かな水の流れを聞きながらの撮影でした。




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高山の花にも小さな虫たちがたくさんいて、お気に入りの花に潜っている姿がみられました。




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次の日訪れた高原。今年もヒョウモン達が舞い始めた。


ヒョウモンチョウ。裏翅の模様が魅力的です。




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こちらはコヒョウモン、イブキトラノオにて扇状に止まる。
この花とこの構図、好きなんですよねー



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翅は傷んでいたけれどコヒョウモンモドキにも会えた。



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諏訪の高原もいよいよチョウが最も多い時期を迎えたようだ。

続く





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by MIYAKOUTA5040 | 2017-07-15 18:45 | 野草 | Comments(12)

高山の花と高原のチョウ1

登山靴を買った。
山に登ってチョウや花に会えれば・・短絡的な発想でした。

靴慣らしのつもりでちょっと実家近くの登山道を歩いた。

駄目だ~
基礎体力が無い。いつの間にこんなに弱っちくなったんだろう。
登り以上に下りは脚に力が入らなかった。他の方の2~3倍の時間をかけて下りた。
親指の爪がはがれかけ、小指は皮がむけた。


 
それでもなんとか花には出会えた。

ミヤマクロユリ




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出身地域標高2400mの花。
もっと沢山咲いているのかと思っていたのですが、
どこに咲いているか分からず、山小屋の方に聞いてやっと会えた。

花は終盤のようで唯一この花だけが微笑んでくれた。
待っていてくれたのか・・有難う。

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似た画像ばかりとなったのは背景がすっとしたのはこの角度だけだったからだ。
それでも雄花の蘂の黄色がほんと綺麗だった。

黒と言うより紫に僅かな黄色が入っていていいよねー



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へとへとに疲れた翌日は、近くの高原で静かにチョウを眺めることに・・

バイカウツギの花が見頃を迎えていて、そこにギンボシヒョウモンとイチモンジチョウ。



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夢中で吸蜜する姿が愛おしいー


高山の花と高原のチョウの組み合せにて、次回も載せたく思います。



7月8日、9日









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by MIYAKOUTA5040 | 2017-07-11 19:08 | 野草 | Comments(10)

仰ぎ見て ウラナミジャノメ

蒸し暑い季節に咲き始めた花

コガンピ(小雁皮)
(ジンチョウゲ科ガンピ族)

樹皮がもろく製紙原料にならないことから犬雁皮なんて呼ばれて・・

世間では役立たずと言われても、
荒れた地で柔らかく咲く姿に暫し見惚れる。





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時期外れと知りながら
このチョウに会いたくなって蒸す野を歩く。

どっと吹き出る汗。堪らずもう帰ろうか・・

そんな時に眼上に現れし

ウラナミジャノメ
絶滅危惧Ⅱ類(VU)




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曇るレンズを拭いてはカメラを向ける

このチョウを仰ぎ見るのは初めてか。
こんなに暑いのに涼しげな淡い白波の翅は
まるで天使。


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くるりと身を反転させ、口吻伸ばし
その後藪に消えた。



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暑さの中で、一瞬爽やかな風を感じた。


7月1日 東三河













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by MIYAKOUTA5040 | 2017-07-07 18:49 | ウラナミジャノメ | Comments(14)

故郷の蝶のこと

今日のブログはいつもと趣向が異なります。
太陽光発電の環境問題にも触れています。


載せるのは6月24日の画像。
実家での用事を終え、帰る前に立ち寄った故郷の場所のもの。

この日はジメっとすることが無い爽やかな晴天でした。
おそらく梅雨入りしながら爽やかだった最後の日でしょう。

遠回りしてアサマシジミやキマダラルリツバメを探す案もありましたが、運転疲れもあり近くとしました。


標高約1200mのこの場所は、春のチョウと夏のチョウが混在していた。


花はハルジオン。止まるチョウはたくさんのコチャバネセセリや羽化したばかりと思われるメスグロヒョウモン♂。



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決して珍しいチョウではない。でもハルジオンに夢中になっている姿をじっと見ているだけで、私は満足してしまう。

そりゃまだ出会っていないチョウにも会いたいし、ゼフィルスにも会いたいのですが、
こんな当たり前のようなチョウの景色こそが日常の喧騒を忘れさせてくれるのだ。

私はここ数年梅雨明けの頃に、この場所でチョウの写真を撮ってきた。
愛らしいゴイシシジミが迎えてくれる場所でありブログにも載せたことがある。
この時期は初めてとなる。


この場所の極近くにて、東京ドーム40個の面積に相当する大規模なソーラーパネルの建設計画がある。

長野県は環境影響評価(環境アセスメント)制度を改正して広い土地に建設するソーラーパネルを対象に加え、
この計画が最初の適用となった。

大規模な開発事業を実施しようとする事業者が、住民や関係自治体などの意見を聴きながら、
事業が環境に及ぼす影響について調査・予測・評価をし、より環境に配慮した事業とする事がこの制度の目的である。

ホームページを調べてみると、もともと地元の農業協同組合などが牧草地として使っていたが、
広大な土地の維持・管理がむずかしくなり、再生可能エネルギーの発電用地に転換することになったのが始まりのようである。
この地を管理する側にとっても
この地の近くにて農業を中心に生活する方々においても重要な案件だ。
今まで農業に使用してきた水質が変わったり、開発されたが故の水害が起これば死活問題となる。
近くには有名な避暑地もあり、観光地としての景観の上でも懸念されている。


私は故郷から離れて生活する身。これだけの事情を抱えた問題に安易な発言は書けない。

しかしながら諏訪の地はこういった事例には敏感だと私自身は自負してきた。

かつて、ビーナスラインが昭和八島ヶ原湿原、旧御射山遺跡を横断しようとした計画であったものを、
地元の有志が反対運動を展開して当初ルートから迂回させた。
この運動には母校の教員が率先していて、
その内容が新田次郎の「霧の子孫たち」に書かれた。
自然保護の原点となる出来事であったと学校では教わったものだ。

地元の次世代を担う若者達はどう考えているのだろう。
今、このアセスはどこまで進んでいるのでしょう。
地元だけの問題でなく、今後全国の同様な計画に対しても大きな影響を及ぼす事案だ。
安易な妥協にならないことを願います。



ああ、話が長くなりました。見たチョウの続きです。

私の思いを察したのか、ヒメシジミがペアで現れた。
この時期に故郷でヒメシジミを見るのは初めてだった。




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そうか、いつもは7月中旬の避暑地で会っていますが、この標高ならば今出ますよね。
でも元々諏訪は木曽の高原ほどヒメシジミが多い場所ではない。
ここは諏訪ではヒメシジミ発生の下限の標高なのかな。貴重なのは間違いが無い。


この昆虫は?カゲロウの仲間だと思うけれどちょっと気になった。

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帰る間際、ヒメキマダラセセリが得意そうにストローを伸ばしてるのが印象に残った。




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私有地ゆえ建設予定地には気安く入れませんが、
私も日本チョウ類保全協会会員の端くれでした。たまにその周囲は訪れてチョウを見守りたく思います。


この日2時間程度ですが建設予定地の周囲で出会ったチョウ。
1.スジグロシロチョウ
2.モンキチョウ
3.ウスバアゲハ
4.アサギマダラ(産卵していました)
5.ヤマキマダラヒカゲ
6.メスグロヒョウモン♂
7.クロヒカゲ
8.コミスジ
9.イチモンジチョウ
10.コチャバネセセリ
11.ヒメキマダラセセリ
12.ヒメシジミ♂♀


PS
昨日、別のSNSにて、
過去、この地近くでオオルリシジミがゴルフ場等の影響もあって全滅したことを知りました。
Fさんコメントありがとうございます。
Mさんシャアのほどありがとうございます。

長野県のwebサイトにアセスの状況が載っていますので加えておきます。


http://www.pref.nagano.lg.jp/kankyo/kurashi/kankyo/ekyohyoka/hyoka/tetsuzukichu/siga/siga.html

ものづくりの産業に関わる人間としても一言。
太陽光発電は消費者のニーズにより料金は今後も下がります。
競争社会の流れにて、メーカーは集約されるでしょう。
多くのメーカーが面積を広げて勝ち残る事に目を向けるほど自然は破壊されます。
結果経営破綻した際は、荒廃したパネルだけが残される。
自然は戻らない。
これはゴルフ場やスキー場よりもたちが悪いです。
早く手を打たねばなりませんよね。








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by MIYAKOUTA5040 | 2017-07-03 18:41 | 観光地とチョウ | Comments(12)