故郷のムモンアカシジミ

今年の夏季の長期連休は天気が悪く、寒い日が多かった。

そんな中でのチョウとの出会いの一こま・・



8月15日 終戦の日 小雨。


この日は諏訪湖の花火大会の日であり
市内の駐車場はすぐに一杯となった。


私は実家から歩いてその場所に向かった。


着くや否やふわっと飛んで、なんと目の前に止まった!


ムモンアカシジミ。


シーズン最後に発生する真夏のゼフィルス








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実はこの一週間前、この場所で県外の採集者夫婦とばったり出くわした。

網によって木よりたたき出された赤いシジミが飛ぶ姿・・
叫び喜ぶ採集者の奥さん・・
これが目と耳に焼き付いた。

私は撮影すること無くすぐにその場を離れました。



 そんな脳裏のシーンを振り払うように現れたのがこのチョウだ。


採集に巻き込まれなかったムモンアカシジミの姿が確認できてホッと!

綺麗な♀のようです。



この娘は何回も目の前を飛んでは
写してよと言わんばかりに近くの葉の上に止まってポーズを取ってくれた。



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採集圧の強い場所ですが、
負けないでしっかり生き抜いて!!



・・・・


近くに咲いていたのはキンミズヒキ(金水引)


水引には、
魔除けや人と人を結び付けるという意味があるらしい。




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この日のムモンアカシジミも連れ合いを見つけて、
しっかり結ばれ、
子孫達が来年以降も元気に飛んで欲しいものです。



真夏の太陽は輝かなかったけれど、
赤い翅のこのチョウは輝いていた。











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# by MIYAKOUTA5040 | 2017-08-22 21:21 | ムモンアカシジミ | Comments(14)

八ヶ岳 クモマベニヒカゲ

笹薮が茂る急坂道をぜーぜーして登り、ようやく開けた尾根に出た。
高山植物は水滴を湛え、私の疲れなどは取るに足らないことだ。と言うかの如く静かに咲いていた。

花は岩場で咲くシナノオトギリ。
花びら、蘂の黄色と、赤みを帯びた蕾が鮮やかだ。
霧の中でも輝きを放った。


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この夏、どうして八ヶ岳にこれほど拘ったのか?
自分でもよく分からない。

ただ登っている最中に頭に浮かんだのは、
小さい頃、父親が何回か西岳にきのこ採りに連れて行ってくれた事や、
中学校の登山の行事で天狗岳や赤岳に登った事だった。
やはり自分の成長の過程にて、何らかの影響を与えた故郷の山が八ヶ岳なんだろう。

チョウの写真を撮るようになって7年目。
国内の色々な場所に出かけてはチョウを撮りながらも、
故郷の山のチョウを撮らずにいることに自分自身情けない。と思っていたのも事実である。


この日拘ったチョウはクモマベニヒカゲ(雲間紅日陰)
高山チョウらしい名前だ。

本州では標高1800m以上で見られるチョウとあるが、
向かったのは標高2000mを優に超える、歩いて2時間半の場所。
時期的には遅いと知りつつも、なんとか会わねば・・


シナノオトギリソウを撮った場所よりさらに標高を上げた。



ベニヒカゲが飛び交う中にぽつんとマツムシソウに止まるチョウ。
会えた!♀だ。

翅に傷みはあるものの、歩いた分喜びも大きい。
登山って苦労するほど感動も大きくなるものなんだと気付く。




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霧が覆った。チョウは一斉に姿を消す。
辺りはオンタデにベニヒカゲの食草、ヒメノガリヤス?が露に濡れて幻想的だ。



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霧が晴れた。
飛び出すベニヒカゲに混じってクモマベニヒカゲはキオンに止まった。
どうやら先ほどと同じ個体だ。



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黄色のキオンとの組み合わせはちょっと華やかに感じる。




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裏翅の白帯が目に焼き付いた。



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雨の中の下山であったが、会えた喜びを噛み締めた。



タカネヒカゲ、ミヤマシロチョウ、ベニヒカゲ、クモマベニヒカゲ。
なんとか4種類、八ヶ岳の高山チョウにこの夏会えることができました。
今年のマイブックには八ヶ岳の高山チョウの写真を載せて、父親にも見せてあげよう。
八ヶ岳に反応してくれると嬉しいのだが・・

少し尖がった夏でした。
チョウのシーズンも後半突入ですが、息抜きしたいです。



8月13日









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# by MIYAKOUTA5040 | 2017-08-19 18:02 | クモマベニヒカゲ | Comments(12)

スジボソの誘い ヤマキチョウに出会う

8月5日のこと。

ベニヒカゲの山から下りると,
台風5号の影響かやけに蒸し暑い。その上陽射しが強い。

そんな中でも迎えてくれたチョウは
スジボソヤマキチョウ(筋細山黄蝶)

草叢の端に咲くイブキジャコウソウでの吸蜜。 暑いよね~




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この日スジボソヤマキチョウは結構な数を見ることができた。



一頭の♀のスジボソヤマキを撮っていたところ飛んだ。
(相変わらず飛翔が絵にならない私です・・)



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このチョウは20mほど飛び、草叢の中に降りた。
その場所付近を捜すと・・・



あれ、ヤマキチョウ(山黄蝶)・・(絶滅危惧ⅡB類)



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嬉しい出会いなのですが、スジボソヤマキチョウは何処に行った?





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同じアザミの花に止まっていたのですねー


ヤマキチョウとスジボソヤマキチョウ。
区別が難しいのですが、
こうして同じ花に止まると前翅先端の突き出しの形がずいぶん異なるのが分かります。

ヤマキチョウは♂、スジボソヤマキチョウは♀、突き出し方に最も差がある組み合わせです。
突き出しの大きいのがスジボソヤマキチョウ。




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その後2頭は一度上空で絡み、スジボソヤマキチョウはこのアザミから追い出された。


それにしてもヤマキチョウさん、
紅い花に白い綿毛の混じったアザミにまで止まって、お洒落な雰囲気を演出してくれてありがとう!



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チョウが誘いチョウに出会う。
蒸し暑さの中、チョウによって爽風を感じました。








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# by MIYAKOUTA5040 | 2017-08-15 17:35 | ヤマキチョウ | Comments(14)

山ひとり ベニヒカゲ

森の中にコオニユリが咲く。
羊歯ばかりが覆う中にぽつんと咲く。


その花に気が付いたのは、私以外に歩く姿なき山ゆえ、
僅かな植物の息吹にも敏感だったのかもしれない。



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最近は一人でチョウを見に行くことが多い。
実家に帰るついでもあり、他の方とチョウ行する機会がほとんど無くなった。






岩場にキバナツリフネソウが咲く。
もっと湿った場所に咲く印象なのだが、こんな所に咲いて大丈夫なのだろうか。
これも一人だからこそ気が付いたのかな。



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標高は1700mほどになると、この時期にもゼフィルスがいる。



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下に降りて半開。
だいぶ傷んだ翅の姿であるが、輝きは眩い。

この色合いはアイノミドリシジミだろうか?




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さらに標高を上げる。
一番会いたかったチョウとは異なるが、
なにせ一人。
観光地でない場所にて、
出始めと思われるこの高山チョウに会えただけでも嬉しい。



ベニヒカゲ


翅を広げての静止時間が長かったのは、
人を見慣れていない場所ゆえの遺伝子なんだろうか・・・・




崖に止まる。



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草に止まり・・・


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苔に止まる。




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地味なのにこの存在感に引き込まれたのは、
数が少なかったからこその光景だったからだろう。



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一人の山の時間は光を感じ、風を感じ、花を感じ、チョウに和む。


最高に贅沢な時を過ごせたと、今になって気が付いた。


8月5日 八ヶ岳











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# by MIYAKOUTA5040 | 2017-08-11 19:04 | ベニヒカゲ | Comments(14)

八ヶ岳 ミヤマシロチョウ

「今年は発生している・・」
故郷の方からの連絡を受け、出かけてみた。


2016年は越冬巣も成虫も確認することができなかったそうで、八ヶ岳のミヤマシロチョウは絶滅が危惧されている。


確認した日はミヤマシロチョウの時期としては終盤。天気は曇り。
見ることは叶わないかと思っていた頃にふわっと舞った。



何はともあれ八ヶ岳の地に舞ったので、ご報告しておきます。


舞い降りた近くまで行くと、
現地でお会いした茅野ミヤマシロチョウの会の方と私の周囲を旋回しながら飛び、比較的低い木の葉に止まった。



綺麗な♀だ。



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暫くの時間翅を半開の状態で止まってくれた。最後は高い木に移動した。


雨も予想される天気でしたので、この一頭を確認した後に下山した。




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この地には5年振りに訪れたのですが、藪化していて花も少なく感じる。


キリンソウにギンボシヒョウモンが止まる姿や、
私自身今年初見となったサカハチチョウ夏型が何とも愛おしかった。



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茅野ミヤマシロチョウの会の方から、
数が少なくなった原因や、保全活動の大変さなど色々なお話をお聞きすることが出来ました。
何か判断を伴うような行動をする時は、県の許可を取りながらの活動との事です。
そんな地道な活動を無にすることがないように愛蝶家も節度ある行動が必要だと思いました。


日本で初めに発見されたミヤマシロチョウの場所が八ヶ岳。
これから先、健全な姿でこの美しいチョウが生息し続ける事を祈りたく思います。



7月29日 10:09 ミヤマシロチョウ撮影

日本チョウ類保全協会会員  MIYAKOUTA












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# by MIYAKOUTA5040 | 2017-08-07 18:50 | ミヤマシロチョウ | Comments(14)