尾根筋のスミナガシ

少し湿気を感じる季節になってきました。
歩くだけで汗が吹き出る。もうそんな時期なのですね。


5月14日
隣県の尾根筋を歩いてみる。
ここは3年前に初めて訪れて道に迷い、脚も攣り大変だった場所。
あの時疲労の末に会えたスミナガシの子孫達に、再会できるだろうか・・


尾根の道沿いには花が無い。一見荒れた場所だ。
それでもチョウ達は、生まれながらの習性で午後になると尾根に登ってくる。


例えばアオスジアゲハ。
平地で元気よく飛ぶこのチョウも、尾根の高い場所ではオスがくるくる回りながら占有行動をとる。



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時折何かを見つけては猛スピードで追う。自分のテリトリー(縄張り)に侵入する生物を許さないようだ。


モンキアゲハは尾根伝いにメスを探して飛び回る。
アオバセセリも木の周りを飛び続けてテリトリーに入るチョウに絡む。


彼らは見ている限りは飛び続けている。いつになったら休むのだろう。




そんな中、スミナガシの子孫達に再会した。
スミナガシは葉っぱの上に止まり縄張りを張る。付近を通るメスを待っているのだ。


下を見下ろす姿は威風堂々と。



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マクロレンズでこの距離まで近づくのを許してくれた。

墨流したる由来の翅の美しさはもちろんのこと、ちょっと毒々しい赤い口吻も魅力的だ。

そして眼は光沢を帯びた深い青緑色。少し哀愁をも感じてしまう。
この色の眼をしたチョウはあまりいないのではないかと思う




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この日一番多く見かけた場所には約10mおきに4頭。
ちょっとでも隣のオスが自分のテリトリーに入ってくると猛然と追い回す。

私に対しても威嚇するかのように近づいては葉っぱに止まる。
羽音の振動が伝わってくる。
人を拒むような動作にこちらもドキドキする。



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こんな尾根筋にメスは飛んでくるのか甚だ疑問なのですが・・





この止まり方。なんか不恰好だね。後ろ翅が葉っぱに持ち上げられ、緑色が強調された。






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やがて陽は西に傾く。。。ウバメガシの緑が輝く美しい時間帯だ。




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陽の光の加減で、表翅もさまざまな色を表現してくれた。



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午後も4時を過ぎると少しづつ縄張りを張るのを止めてどこかに飛んでいった。


最後まで残った一頭。君はまだメスを待つのか・・

大きなスズメバチに威嚇されながらも葉を変えて止まった。



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そっと手を差し出してみた。

躊躇していたが「君の手の上には乗らない」とつぶやくように飛び去り私の視界から消えた。


スミナガシ、
尾根で激しく飛びかう姿と、葉の上の美しい姿に威厳を感じたよ。











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# by MIYAKOUTA5040 | 2017-05-18 19:35 | スミナガシ | Comments(16)

夢中 ウスバシロ

緑溢るる草の中に黄色い花々が咲き、
ちょっとピンクを帯びたハルジオンが広がる。

そんな長閑な場所にウスバシロチョウ・・

沢山飛ぶウスバシロの優雅さに見とれていると
一頭が目の前のハルジオンに止まった。

チョウは私の存在に構うことなく吸蜜を始めた。



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ウスバシロチョウは吸蜜に夢中。

私は緑や黄色に埋まるカメラのフレームの中の色合いに夢中。



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夢の中で会いたくなるような光景だった。



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花の上で夢中に吸蜜していたチョウも
やがて恥ずかしがるかのように翅を広げ、ハルジオンの花に重なった。



ハルジオンを透かした翅はこのチョウの魅力を引き出した。



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あまりチョウの撮影に出かけられなかったGW。

慌しく所用に追われた時間を払拭するかのように、
このチョウは私に最高のプレゼントをしてくれたのかもしれない。




5月上旬 新城市










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# by MIYAKOUTA5040 | 2017-05-14 06:10 | ウスバシロチョウ | Comments(14)

初夏の候




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初夏らしい水色の空に アゲハが並んだ。
飛翔写真が苦手な私ですが幸いフレームからはみだすことなく
キャンパスの右隅に収まった。

ああ、これは便箋にでも使えるかなと・・



この時期は普通種を眺めているだけで心が和むものです。

GWは忙しくてあまり出かけられませんでしたが
空いた時間には身近なチョウを撮っておりました。


モンシロチョウ

葱坊主とチョウって合うんだよね。



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ハクサンハタザオにスジグロシロチョウ



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ツバメシジミは2化でしょうか、

綺麗な翅でした。



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羽化したばかりのウスバシロチョウに会えました。

うまく飛べなかったので、そっと花に乗せてあげました。


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忙しい日が続きますが、
この季節のチョウとの出会いを楽しみたいものです。






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# by MIYAKOUTA5040 | 2017-05-09 18:56 | ウスバシロチョウ | Comments(12)

カタクリ巡り 3


赤味帯びたカタクリに
叶うならチョウも止まって欲しい。

今シーズンこれが最後のカタクリ巡りと決めて
訪れたのは岐阜県の北部。


雪が多い場所のカタクリは、
やっと春を迎えたと囁く。



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だいぶ大きくなった蕗の薹の花にルリシジミが止まった。



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カタクリに止まるギフチョウには今年は会えないのか・・・・




帰ろうとしていると・・



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止まった。



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ここのギフチョウは後ろ翅の赤い色が黒い縁に沿って伸びる、
通称、赤上がり。



お互いの美しさを称えるかのような吸蜜






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カタクリとギフチョウ
何度撮っても思うような絵にはなりません。


来年も会いたいものです。



(4月後半)










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# by MIYAKOUTA5040 | 2017-05-04 20:24 | ギフチョウ | Comments(14)

進む春を惜しむように

週末になると悪い天気が続いた春も、
ここに来てようやく晴れの周期になったように感じます。


4月23日
夕方から隣県にて所用が有り、
通り道になる場所を選んで散策に出かけました。

といっても過去に訪れたことが無い場所、
巡り逢いも運任せです。


今年撮り忘れていたハルリンドウ。
場所を変えれば三河では過ぎた春の姿がここにはありました。



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ハルリンドウを背景にぼかしてコツバメ




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ショウジョウバカマにも止まってくれた。



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まだ何とか咲いていたアセビにも老いたコツバメが止まった。



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こんな環境ですからギフチョウも数少ないながら居ましたよ。
まだ初々しい翅でしたが、残念ながら花には止まらず。



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そろそろ移動しなくてはという時間帯にようやくミツバツツジに止まりました。
この春、会う機会が少なかったのをチョウが察してくれたのでしょうか・


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進む春を惜しむように、
私はもうちょっとスプリングエフェメラルとの出会いを楽しみたく思います。



岐阜県にて














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# by MIYAKOUTA5040 | 2017-04-29 07:48 | ギフチョウ | Comments(10)