晩秋蝶景 契り


晩秋に 想い描くは 春舞う我が子



蛹の抜け殻にて止まるキタキチョウ。
羽化して間もなく結ばれた。

前ブログの画像の20分後、
一度離れて戻ってみると蛹の下のチョウが増えていた。


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キタキチョウは、羽化前の蛹にオスが止まってメスの羽化を待つという。

きっと私が写真を撮り終えるのをオスは待っていたのでしょう。


羽化したばかりのメスとの交尾をどう感じるかは、あくまで人間の主観。
キタキチョウが子孫を繁栄させるべく進化してきた理がきっとあるのでしょう。





もう一頭オスが飛んできました。


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交尾のオスが翅を広げた時、メスの尾に雫が光った。



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美しくもちょっと哀しい涙に見えてしまった。私自身人間の性を背負って生きている証拠ですね。


             晩秋蝶景 お・わ・り


 
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<参考>

こんな晩秋に交尾をして、ほんとうに子孫は育つのか?
この場所の食草であるクサネムはとっくに枯れている。
単にオスの業によるものなのか、
いや、きっとそんな事はない、子孫を残すべき理があるのでは。

気になって文献を調べてみました。

キタキチョウの越冬前の交尾の意味には

1)オスが強制的に交尾を強いる
2)越冬後のオスに出会えない可能性に備えて、あらかじめ精子を準備しておく
3)オスから受け取った精包を越冬用の栄養にする
 の説があるようです。

多くの秋型のメスは、越冬前に夏型のオスと交尾し、精包(精子を包むカプセル)を持ち、
越冬後も秋型のオスと交尾をする。
越冬前には産卵はしない。春に厳しい精子競争を経て産卵をする。


やはり子孫を残すためのキタキチョウの生態メカニズムがありますね。


ところで秋型のオスは越冬前は交尾の意欲が無いと言うのですが、
上の写真、私には秋型に思えるのですが・・


<参考文献>
昆虫と自然 50(9)、2015
成虫越冬するキタキチョウ秋型雌の交尾戦略  小長谷達郎

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by MIYAKOUTA5040 | 2016-11-26 21:43 | キタキチョウ | Comments(14)
Commented by Sippo5655 at 2016-11-26 22:01
晩秋の、こんな光景も・・・
私ももう少し前になりますが
羽化直後の♀と♂の交尾シーンに出会ったことがありました。
真冬目前のこの時季となると、より想いを寄せてしまいますね。。
越冬という運命を お互い、知っているからこそ、
透過光が美しいです。
Commented by rindon3190 at 2016-11-26 22:49
こんばんは。
凄いですね~ 羽化からすぐにオスとの交尾。
交尾には様々な見方が考えられるんですね。
〈参考〉を読んで、今でも元気に飛んでいるキタキチョウの見方が変わりました。
生きものの生命のサイクルは、人間の常識では計り知れない奥深さがあるんですね。

Commented by だい at 2016-11-26 23:26 x
 こんばんは!(^_-)-☆
これも自然の摂理なのでしょうね。 不思議ですね。(^_-)-☆
Commented by chappy at 2016-11-26 23:49 x
こんばんわ~♪
ギフチョウもオスの方が先に羽化してメスが羽化するのを待つと聞いた事が有ります
それも自然の中で理にかなった事なんでしょうね
人間目線でどう感じるかは人それぞれかと思いますが・・・・・
キタキチョウの羽化直後の交尾に付いて疑問が有ったのですが
追加で書かれた部分を読んでなるほどね~って思いました
そういった疑問が寄せられるのを見越したんですね
さすがですね(^_-)-☆

Commented by MIYAKOUTA5040 at 2016-11-27 06:58
Sippo☆さん
おはようございます。
コメントありがとうございます。
こんな季節に交尾とは、行く末が心配でした。
でも調べて見ると、
しっかり種を繁栄する仕掛けがそこにはありそうです。
この時期の交尾、厳しい越冬を耐えるためにも意味があるのですね。
是非無事に春を迎えてほしいものです。

Commented by MIYAKOUTA5040 at 2016-11-27 07:01
rindonさん
おはようございます。
コメントありがとうございます。
昆虫達は人間より遥か前にこの世に出でて、
進化の末に生き残った種の姿が今なのだと思います。
人間には想像できない機能が計り知れないくらいあるのですね。
生態も勉強しながら写真を撮っていけたらと思っています。
Commented by MIYAKOUTA5040 at 2016-11-27 07:03
だいさん
おはようございます。
お忙しいのに夜遅くのご訪問。ありがとうございます。
自然の摂理の奥深さ、
調べて見るといろいろ勉強になります。
もっとチョウの事、学びたく思います。
Commented by MIYAKOUTA5040 at 2016-11-27 07:06
chappyさん
おはようございます。
コメントありがとうございます。
やはり、晩秋の交尾もちゃんとした理があるのでよね。
私自身今回は出会った衝撃から、
なぜだろうと調べる気持ちになりました。
県内の大学の図書館まで行ったんですよー
Commented by himeoo27 at 2016-11-27 07:58
昨日やっと今季初の越冬キタキチョウを
見つけました。
これから寒くなるこの時期を何とか乗り
切って欲しいですね!
Commented by 22wn3288 at 2016-11-27 09:48
誕生したチョウを確認出来たと喜んだら、直ぐに交尾が見れ、
更に追いかけるチョウまで 観察出来て素晴らしいですね。
自然の妙なのでしょうね。
Commented by MIYAKOUTA5040 at 2016-11-28 05:48
ヒメオオさん
おはようございます。
コメントありがとうございます。
もうキタキチョウも越冬ですか。
頑張って越冬してほしいですね!
こちらはまだ結構まだ飛んでいます。
12月にまた探してみたいと思います。
Commented by MIYAKOUTA5040 at 2016-11-28 05:50
蝶・旅の友さん
おはようございます。
コメントありがとうございます。
こんな思いがけないシーンが見られるので
散策は楽しいです。
元気にこのチョウも越冬してくれることと思います。
Commented by andantesss at 2016-11-28 07:42
おはようございます
>羽化前の蛹にオスが止まって
なるほどです~すると、お花で目にする
キタキチョウのメスは、ほとんどミセス
なんですね。
秋色の中で光に透ける翅がきれいです。
皆無事に越冬できますように。
Commented by MIYAKOUTA5040 at 2016-11-28 20:45
andantesss さん
こんばんは。
文献では越冬前の6割、春になって9割が交尾したとの結果がありました。
ほとんどミセス、面白い表現ですねー
竜巻の空と消滅した後の空、
対照的な光景ですね。
エアラインの鮮やかさと同時に
湾岸沿いの大きなクレーン?の色も
暗さと明るさをそれぞれ表現していて興味深いです。
一番上の網目からの灯りのお写真が綺麗ですね。
こんな描写の仕方もあるんだと溜息ものです。
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