<   2015年 08月 ( 11 )   > この月の画像一覧

残暑に魅せる5

いつの間にか8月も終盤。
秋雨前線の影響で雨が降り、残暑とは思えぬような天気のここ数日です。
残暑に魅せるなどど付けたタイトルも合わなくなってきました。

高原で撮った植物もこれが最後。
ウスユキソウ。

日本では最もエーデルワイスに近いとか。
花の時期になると、上部の葉の表面が化粧をしたように白くなるとのこと。
地味で質素な風情が目に優しかった。

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載せるチョウは8月22日のもの。
ほぼ日本全国で見られるルリタテハも、高原の笹に止まるとなんとなく色鮮やかに感じるのは、故郷を贔屓目に見ている証拠かな。

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この日の高原ならではのチョウはキベリタテハでした。
暗紫のベルベットのような地と、燻し銀のような薄黄色い縁取りの翅。

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ここは過去開発が進む前、両親に連れて行ってもらったことがある場所の近く。
もう45年も前であるが、たくさん地面にこのチョウが止まっていたのを覚えている。

ここ数年この時期にここを訪れると、毎年何故か一頭だけ同じように地面に止まっているのを見ている。
メスは100~200個の卵を産むらしいのだが、その内の一頭が遺伝を継ぐようにここに止まるのだろうか?
それとも面積的に一頭が、専有するのにふさわしいのでしょうか?
不思議だなと思う。

始めはカメラに反応するかのように飛んでは止まりを繰り返していたこのチョウも、襲う危険が無いことを感じてか、長時間止まってくれた。

地面に口吻を垂らす姿はなんともユーモラスだなと思って撮影した。

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残念なことに、この後何も知らずに喋りながら集団で近くを通った人を察して、道路に飛び出した。
通りがかった車に当たる所までは見たが、その後付近を捜しても見つからなかった。

結局、人が開発し住む場所を追われ、そして人の被害に遭う。
寂しい高原の残暑の結末であった。

無事このチョウが生きていて、来季もこの場所に子孫が止まって欲しい。
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by MIYAKOUTA5040 | 2015-08-30 19:21 | キベリタテハ | Comments(18)

残暑に魅せる4

コウリンカ(紅輪花)
背丈が高い高原の植物の中で、決して抜きん出るほど目立ちはしない花だった。
しかし、近づいて見れば見るほど情熱を帯びたそれは高原の花火のようだった。
一見地味に見えても、隠されたパワーを感じるこの花に挽かれた。

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この日(12日)もう一つ高原に色を放ったのはクジャクチョウ。
妖艶な翅だ。

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クジャクチョウは世界広く分布するらしい。
ウィキペディアによれば
日本を含む東アジアに分布するものは亜種 I. i. geisha (Stichel, 1908)とされている。 なお、この亜種名 "geisha" は芸者に由来し、鮮やかな翅の模様を着飾った芸者に喩えたものである。

そう芸者。酔わせる魔力を持っているのだ。

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私が小さい頃、このチョウは高原にもっとたくさん居た。見飽きるほど居た。
だからかこのチョウの派手さは子供心にくどさを感じたのを覚えている。

時が過ぎ、このチョウはいつの間にやら少なくなってきているように思う。
私も歳を重ね、芸者さんに抵抗感が無くなり、このチョウの美しさを素直に感じるようになってきたかな。

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とは言え、やはり小さい頃からの性格か?または小さい頃、母親が黒い裏翅を見ては、腹黒い。とこのチョウに嫉妬に近いことを喋ったのを覚えているせいか?
見た数は2頭と少なかったのに、思ったよりこの日すぐにこのチョウに見飽きてしまったのも事実で、素朴なチョウに魅力を感じる自分に改めて気付きました。
   
   

久し振りに会えたクジャクチョウさん、こんな私で申し訳ない。
これからも万人を魅了して下さいね。
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by MIYAKOUTA5040 | 2015-08-26 21:28 | クジャクチョウ | Comments(18)

残暑に魅せる3

マルバダケブキに白樺。
こんな光景は住む街では見ることができない。だから私は高原の中の林に惹かれるのでしょう。

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8月12日。
この時期の高原と言えばアサギマダラ。
今が盛りと咲くヨツバヒヨドリに、このチョウも盛んに訪れる。
おそらくは羽化したてなのでしょう。翅の白さが深い。

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広げた翅は語る。私の一番綺麗な時期よと。

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マルバダケブキとの組み合わせは花かチョウかと思わせる素晴らしい光景だった。
願わくば透かした翅越しに鮮やかな黄色が見たかった。

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残暑に魅せるアサギマダラは生き生きとしていました。

       

        
  

この日から10日が過ぎ、場所は違えど標高の高い場所のアサギマダラ。。。
ヨツバヒヨドリの花は全盛を終え、この花が好きなアサギマダラはどうやら南に向かうかのように林道を飛んでいた。

地面に口吻を伸ばす姿を初めて見ました。
ミネラルをたくさん吸収して、長い旅に備えているのでしょうか?

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名残惜しいかのように、まだ咲かぬウド系の蕾に口吻を差し込み止まる姿が印象的でした。

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これもまたアサギマダラの姿。頑張れ旅するアサギマダラ。

  
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by MIYAKOUTA5040 | 2015-08-24 21:22 | アサギマダラ | Comments(14)

残暑に魅せる2

8月も中旬になると、高原はシシウドが目立つようになる。
マクロレンズでファインダーを覗くと、白い幾何模様の美しさにはっとした。

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白い花は高原にたくさんあるね。
そこでくつろいでいたのはアカセセリ。
夏の後半を彩ってくれるこのセセリチョウは、地味でも派手でもないが、愛らしい。
いつの間にか絶滅危惧IB類にまでなってしまって、見られるのは局地的なようです。

ヨツバヒヨドリのふわふわのベッドの中に埋もれ。

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シラヤマギクの丸い椅子に腰を掛け

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咲き始めるノコギリソウのドラムを叩き
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大きな高原の中で、アカセセリらしい小さな空間を創って楽しんでいるようでした。
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by MIYAKOUTA5040 | 2015-08-23 03:32 | アカセセリ | Comments(12)

残暑に魅せる1

お盆も過ぎ、秋の気配は深まります。

8月11,12日
故郷から車でちょっとだけ離れた高原や山道を巡りました。
過ぎ行く夏を惜しむかのように、残暑の季節に魅せてくれた花とチョウをそっと載せたく思います。

暑さを避けるように山道を歩きますがチョウは少ない。
こんな時は道端の植物が、私も見てよ..と呟いているような気になる。

ふと見つけた花は黄色いホトトギス。
普段、野生では見たことがなかったのでほんと嬉しい。
後で調べましたが、これはタマガワホトトギスでしょうか。

淡い黄色が目立たぬようにそっと咲く。

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目だってときめかせたのはサカハチチョウ。
チョウが少ない中こんな綺麗な翅を魅せて、しかも長い時間モデルさんのように振舞って遊んでくれました。

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止まる葉っぱはアカソでしょうか。赤みを帯びた葉柄とお似合いです。

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君の仲間は春も魅せてくれたね。

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春と夏の翅がこれほど違うのは、幼虫期間の日の長さや温度が関係しているとか。。

サカハチ(逆八)という見たまんまの名前だけど、このチョウの魅力は皆が認める。
もっと良い名前、付けてあげられないものでしょうかね。
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by MIYAKOUTA5040 | 2015-08-19 22:08 | サカハチチョウ | Comments(18)

朝露の光の中

ゴマシジミ。
このチョウの撮影に訪れると、毎週休日をチョウの探索に費やしたシーズンも一段落だと思っています。
そんな時期が今年もやって来たのだと、ちょっと寂しかったり、ほっとしたりしています。

毎年ゴマシジミに会いに同じ場所を訪れていますが、天気の状況によってチョウの表情も変わります。
そこがゴマシジミに会う楽しみでもあります。

8月11日。
天気は晴れ。ここのところずっと晴れの天気でした。
ワレモコウは暗赤色に咲いて、陽の光を吸収するかのように映えます。

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朝露に太陽の光。そんな中のゴマシジミに今年は会えました。

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食草であるワレモコウに止まる姿は、このチョウらしく微笑ましい。

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ハギの花との組み合わせは秋を感じさせます。

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まだ花咲く前のワレモコウに産卵をしていました。

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この環境が維持されて、のんびりとゴマシジミが飛ぶ風景をいつまでも見たいものです。  長野県にて。
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by MIYAKOUTA5040 | 2015-08-16 15:02 | ゴマシジミ | Comments(20)

真夏のヒメヒカゲ

8月も早中旬。
信州の高原のチョウも7月とは異なり少なく、秋の風情を帯びてくる。
チョウが少なくなると、植物を丁寧に撮ろうとする気持ちに変わってくる。

クルマバナ。
春の草花で見られるような唇形の花が、この時期に見られるんだ。

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載せるチョウはこんな花を撮影するちょっと前の8月4日のもの。
タイミングが合わずに見逃してしまうところだったチョウに会いに、故郷に行きました。

ムモンアカシジミ。
ちょうど時期的には良いチョウでしたが、到着した朝に見たのものは翅が傷んだものが数頭でした。
足跡も多く、採集者に取られずに残った個体かな、と思いました。

翅の傷みを隠すように止まりました。朝が早かったからか、前翅を後翅に合わせるような姿勢でしたが綺麗な赤色です。
感謝しての撮影。。。
来期に子孫も綺麗な赤色の翅を輝かせるといいね。

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この後、高原へと移動しました。
ちょっと遅いと思いましたが、ヒメヒカゲに会いに。
三河では5月の終盤に見られますが、ここでは真夏のチョウ。メスに合うのは初めてかな。

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別の個体。
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やはりここのヒメヒカゲは蛇の目が小さいなあ。
その分地の色がしっかり見えて、きっと出たばかりの時は翅の茶色が綺麗なのですよね。
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by MIYAKOUTA5040 | 2015-08-14 14:54 | ヒメヒカゲ | Comments(12)

森の周辺を歩く3

暑かった8月2日のこと。故郷の少し標高の高い山小屋まで登った。
しかしチョウは少なかった。コムラサキとエルタテハを数頭見ただけでした。
8月初旬は一気にチョウが減るのか、それとも暑すぎるのか。
山で撮った写真は鳥だけでした。ルリビタキでしょうか?

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やっぱ森だよね、とその後標高を下げたある場所へ行きました。

森の入り口です。

暗い。
これ以上の暗闇に引き込まれるのを拒もうと感じた時、チョウが飛びました。

キマダラモドキ。
フラッシュを使わずに、僅かに感じる光を頼りに撮影です。
ピントはしっかり合いませんが、これはこれで森の中らしいかな。

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下に降りて翅を開く個体もいました。
開翅は初めて見ました。こんな森の中で開翅して、何を訴えているのでしょう?

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後日、明るい場所に止まったキマダラモドキ。
裏翅の柄が魅力的なチョウです。

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森の魅力をチョウから感じました。
また来年、森へ行こう。
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by MIYAKOUTA5040 | 2015-08-11 20:55 | キマダラモドキ | Comments(14)

森の周辺を歩く2

8月1日。
信州の高原はヤナギランが咲き始め、吾亦紅との組み合わせは夏の後半を彩る。


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この日も暑いから森の周辺を歩く。

暗い中にマルバタケブキが咲く。その黄色は、いつも日向で見る色より深く感じた。
花の黄色と、スジボソヤマキチョウの透かした翅を合わせてみたくなった。


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止まったスジボソヤマキを写そうとしていると、ヘリグロチャバネセセリも参加してきた。

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黄色い葉っぱのような翅も、森に差し込む光に透かすと、生命を吹き込んだような明るい黄色になるんだな。


ミドリヒョウモンは森の中でカップルが誕生した。

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午後の吸蜜時間となる。
林道を歩いてみる。
日陰にソバナの青さが冴えた。

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たくさんのミドリヒョウモンがヨツバヒヨドリに止まる中、オオウラギンスジヒョウモンが目立たないように吸蜜していた。

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日当たりの良い場所ではスジボソヤマキチョウのオスがメスに求愛するも実らず。

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それをあたかも覗き込むようにカラスシジミが近くにいたのが印象的でした。

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by MIYAKOUTA5040 | 2015-08-08 19:33 | スジボソヤマキチョウ | Comments(16)

森の周辺を歩く1

とにかく暑い。故郷信州も暑い。
こんな天気では、チョウだって日陰で休みたいでしょう。

7月後半の25日、日陰の多い森の周辺を歩きました。

午前中、日が差す空き地ではゼフィルスが縄張りを守るための飛翔を繰り返す。

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この場所を昨年訪れたのは8月も中旬。翅のぼろぼろの状態で卍飛翔をしていたゼフの正体は何だったのだろうと再訪したのだが、どうやらオオミドリシジミのようだ。

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午後に近づき、とある民間が作った森の中の散歩道に入ってみる。入り口ではスジボソヤマキチョウが笹の葉に寝転ぶように止まる。
やっぱ暑いよね。

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ふらふら飛んで来てアザミに止まったメスグロヒョウモン。
じっくり撮ろうとしたら、ウラギンヒョウモンがちょっかいを出すようにフレームに入り逃げた。

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さらに森の中の散歩道を歩く。
スジグロチャバネセセリだ。
なるほど、今まで会った事が無かったのはこんな環境にいるからなのか。

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森も面白いな。

森から出て施設の園芸種の黄色いマツムシソウに、スジボソヤマキがやって来た。
日が照り暑い中、君は元気だねー

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by MIYAKOUTA5040 | 2015-08-05 22:06 | スジグロチャバネセセリ | Comments(16)