春光に翅を広げ

4月26日。大安吉日。
駅のホームには結婚式の参列する礼服姿の方が多く、斯く言う私も、姪の結婚式がありました。
素晴らしい晴天でしたので、朝少しの時間で市内の公園を歩きました。

八重桜、葉も沢山、花も沢山。もう初夏のような雰囲気です。
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こんな中、アゲハとジャコウアゲハが綺麗に翅を広げます。
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普段見かけるアゲハ達がこんなにも綺麗だったとは。
普段見慣れた姪の花嫁の姿が、ちょっとナミアゲハと重なりました。
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# by MIYAKOUTA5040 | 2014-04-27 18:54 | ジャコウアゲハ | Comments(14)

ツマキチョウの鱗粉観察

慌しくヒメギフチョウを追った次の日、4月20日。故郷の天気は寒く曇り空でした。
チョウの散策は諦めて、飯田市美術博物館の電子顕微鏡観察教室に行ってきました。

この時期のチョウである、ツマキチョウの鱗粉観察です。
ツマキチョウの魅力と言えば、オスは表翅の先端のオレンジと裏翅の緑のグラデーションが人々を癒します。

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この日、ご対応して下さったのは学芸員の四方さんでした。
今年、チョウ類保全協会でもご講演をされた、蛾の研究をされている方です。
鱗粉観察前に、整理されていた蛾の標本を見せていただきました。
地味な翅色は擬態が目的であることや
同じ種類なのに個体差が大きく、尾(生殖器)の形状で区別することなど解説して頂きました。
茶色もグラデーションが素晴らしく綺麗で、蛾も思ったより魅力的なことに気付かされました。

ツマキチョウの鱗粉観察は、標本にしていたものの朽ちてしまったオスの翅で行いました。
まずは実体顕微鏡による観察です。倍率30倍の世界です。
写真は接眼レンズ越しにiphoneで撮影していますので、画像の鮮明さには欠けます。

表翅の先端のオレンジの部分の境界です。
びっしりと敷き詰められた白、オレンジ、黒の鱗粉、ここまでは想像していた通りですが、黒い鱗粉のエリアに
銀色(冷静に見れば灰色)の鱗粉の島があることが分かりました。

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後翅裏の濃い緑のグラデーションの部分です。
まず気付かされたのは毛が多いことです。もともと胴体近くは毛が多いのですが見たのは翅のほぼ中央。
少し意外でした。
春型のチョウは毛深いものが多いと四方さんは言われていました。春の寒の戻りの中体温を保護する上で必要だと思いますが、翅の中央付近にあるのは何故なのでしょう。熱伝導性が影響するのでしょうか、疑問です。
鱗粉は濃い緑地に、白の鱗粉の飛島が有り、黄色い鱗粉が縁取っています。さらに緑地には細かな白黄色の鱗粉が散りばめられています。そしてこちらも銀色(灰色)の模様が見えました。
この微妙な色使いと配置が、人々を魅了しているのでしょうね。

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次は電子顕微鏡(SEM)です。観察場所は後翅裏の赤い四角で囲った部分です。

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まずは350倍です。
鱗粉の幅、および先端の形状がまちまちでした。以前観察したキタキチョウの表翅
の整然とした並びを想像していましたので意外でした。
幅は50~100μmです。
ただ、チョウも翅の位置により形も異なりますので翅全体がまちまちだとは限りません。
おそらく表翅は整然と形も揃って並んでいるのではと思います。

裏翅が鱗粉が規則正しく並んでいないことは、立体的にも感じ、擬態で葉っぱの中に溶け込む効果が有るのかな
と思いました。

鱗粉の数を概算してみました。
この画像は250×360μmの面積でありおよそ40個です。
仮にツマキチョウの後ろ翅の面積を160mm2程度とすると77000個ほどの鱗粉があることになった。
翅4枚の表裏を計算すると一頭のチョウの翅に約60万個ほどの鱗粉が存在することになる。
精度は悪いがオーダー的にはこんなものと考えて良さそうです。

重さはどの位なのだろう、と興味がまた湧きます。

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下画像は倍率を1000および5000倍に上げています。構造はキタキチョウと同様筋状の縦横の網目のような形状です。

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下は毛のある部分の画像です。
実体鏡とはまた見え方が違いますので印象が変わります。
鱗粉と鱗粉の間からすっと伸びている様子が分かります。
翅の上部に覆うことで鱗粉に物体が当たった時の保護の機能もあるのでしょうか。
それにしてはまばらな密度です。

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5000倍の画像です。
毛には筋状の線がくっきり見えました。新たな発見です。
鱗粉の長さ方向に走る筋状の線と外観が似ています。鱗粉も毛も同じ物質だと感じます。
筋には小さな楔状のギザギザがあります。
さて何か機能的な意味があるのでしょうか。

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実体鏡も電子顕微鏡も普段見ているチョウのミクロの世界として楽しめました。
何かにつけて鱗粉に合理的な機能を想像するのは、私の悪い癖なのかもしれません。
想像した機能を検証するのは難しいことでしょう。
それでも、チョウにまた違った印象が持てます。

美術博物館の名前は、宣伝にもなるとの事で書きました。
また四方さんのお名前については、お任せしますとの事でしたので、お礼の意味を込めて書かせて頂きました。
ご迷惑でしたらご連絡下さい。

楽しいお時間をありがとうございました。
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# by MIYAKOUTA5040 | 2014-04-23 05:58 | 鱗粉観察 | Comments(19)

故郷桜

この週末は信州も故郷の近くまで北上しました。
寒の戻りが厳しかったせいか、幸い桜はまだ満開の状態でした。
実家のすぐ傍にある桜の木。
小さい頃は木登りをよくした木なのですが、当時から45年も過ぎて木も立派になりました。
時が経ったことを感じました。

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4月19日。実家に戻る前に立ち寄ったのは中信のヒメギフチョウのポイント。
ここはちょうどカタクリが見頃を迎え、多くの方が写真撮影に訪れていました。

と思ったら、ほぼ全員ヒメギフチョウを撮影の皆さんでした。
この分野(どんな分野だ?)の有名人?が大勢集まっていました。

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私は昨年に続いて2度目なのですが、白馬に比べて色が黄色っぽく、表後ろ翅の赤い斑紋が外縁に沿って伸び上がるような個体が多いように感じています。(間違っていたら御免なさい)
11時少し前、飛び出しました。
一斉に皆さんがチョウを囲みますので、角度は自分の思い通りにはなりません。
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飛んでいる写真も私の場合は望遠での偶然ですので、トリミングすれば中には見られそうなものがありました。
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カタクリにも止まりましたが、たくさんの方が囲みましたので、おそらくチョウに対して全員足すと見事なパノラマ写真が出来たのではと思います
私は横担当のような位置でした。(笑)
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遠かったのですが、何とか正面の画像も撮れました。チョウは同じ個体のようです。
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上のトリミング画像です。
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良い位置で撮られた方のお写真を拝見したいとものですね。
現地でご一緒させていただきました皆様、ありがとうございました。
お疲れ様でした。
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# by MIYAKOUTA5040 | 2014-04-20 17:24 | ヒメギフチョウ | Comments(22)

南信スケッチ

先週末は各地でギフチョウが見られ、色々な場所のギフチョウの写真がブロ友さんから届いています。
皆さん風土を活かしたブログがすばらしいですね。

4月13日、私は、チョウ友ご夫妻と南信州にご一緒させていただきました。
新車での送り迎え付き。ゆったりしたチョウ行をプレゼントして頂きまして、ありがとうございました。

南信州の桜の美しい日でした。写真好きでしたら景色もたくさん撮りたいだろうな。
なんか見るもの皆、スケッチブックを眺めているような気持ちになりましたよ。

望遠しか持っていませんでしたので、枝垂桜も一部ですが綺麗でした。
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土手の上のヒメオドリコソウを撮ると、ほんと踊り子が並んでいるように感じます。
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フキノトウもだいぶ背丈が伸びていましたが、花としては一番良い時期ではないかと思いました。
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さて、今回の目的はギフチョウが桜に止まるシーンを撮りたい。これに絞りました。
日差しが弱かったせいかなかなか飛ばずヤキモキしましたが、
11時53分、飛んできたギフチョウがピタっと翅を広げて止まりました。
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12時8分、もう一度来ました。5秒ほどの時間でしたが、運良く写っていました。
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どの写真もスケッチブックに残したくなるようなシーンですよね。
今度は、もっと近くに止まって、トリミングも無く、バシッとギフチョウの色もはっきり分かるシーンがいいですねー。
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# by MIYAKOUTA5040 | 2014-04-16 05:45 | ギフチョウ | Comments(16)

キブシに渋き

4月12日。久し振りに週末に良い天気となりました。
しばらくギフチョウを追いましたので、昨日は一時中断して、昨年撮るタイミングを逃したチョウを追うことにしました。

スギタニルリシジミ。
とにかく地味な裏翅で、なかなか表翅を開かない。翅の渋いこのチョウを撮っておきたくなりました。

まだキブシが咲いています。こんな花に止まるイメージを持って待ちました。

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10時前から飛ぶ姿は有るのですがすぐ見失ってしまいます。
この時間帯はコツバメを撮りながら待っていました。

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11時過ぎてもなかなか止まりません。止まっても敏感ですぐに逃げてしまいます。
ようやく11時半を超えた頃より、眼が慣れたのか撮影出来ました。

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ウリカエデの花に止まり、吸蜜です。


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キブシにも止まり吸蜜しました。
どうも翅が渋いせいか、持っていたイメージとは異なり見栄えがしないものですね。
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枯葉との組み合わせがむしろ渋さを活かしているようにも感じます。

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春にしか発生しないこのチョウも何とか今年は撮れました。
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# by MIYAKOUTA5040 | 2014-04-13 05:01 | スギタニルリシジミ | Comments(14)